暁 〜小説投稿サイト〜
STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#20
戦慄の暗殺者Y 〜Don't leave you〜
[3/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
レイダー》」は
まさに “天敵” と言っての良い存在だからね?
更に性格の 「相性」 も実に良かった」
 そこでフリアグネは一度言葉を切り、純白の長衣を緩やかに翻す。
「感情を露わにして戦う者は、その殺傷能力こそ凄まじいモノがあるが、
同時にまたその「弱さ」をも剥き出しにする。
勢いに任せて戦い過ぎるあまり、その動作は 「単調」 になり
さらに 「我」 を失っている為、
自分自身の消耗すら満足に把握する事が出来ないのさ。
今、君が、身を以て知っている通りだよ」
 涼やかな声で、フリアグネはシャナの 「敗因」 を反芻する。
 心の(キズ)を、さらに切り刻むように。
 何度も、何度も、抉り込むように。
 そうして言葉を終えると、フリアグネはもう一度長衣を大袈裟に翻した。
「だが、もう一人の 「標 的(ターゲット)」 『星の白金』 は話が別だ」
 
 焼 塵(しょうじん)(まみ)れた風が、死地に吹き荒れる。
「本来在り得ない事ではあるが、
私の崇拝するアノ御方が唯一懸念(けねん)を抱かれるという存在。
更に私と互角の能力を持つ “彼” を相手に、
戦闘経験値、技術値で遙かに劣る立場でありながら勝利するほどの存在に、
真正面から挑むのは得策ではない」
「……」
『星の白金』 スタープラチナ。
 アイツの、事だ。
“指一本触れさせない” と己に誓った。
“こっちは任せて” と彼に誓った。
 しかし、 「現実」 は、何よりも何処(ドコ)よりも、遠くなる……ッ!
 悔しさと切なさで瞳に涙を浮かべるシャナを後目に、
フリアグネは意気揚々と言葉を続けた。
「だからこの鎖、宝具 『バブルルート』 で君を縛り、
そして、そうだな、アノ給水塔の上にでも(くく)りつけて
獲物が(おび)き寄せられるのを待つ。
そしてヤツが来たのなら、コレ」
 左手に金の鎖を携えたまま、スーツの内側に潜り込ませたフリアグネの右手に、
クラシックなデザインのリヴォルバーが握られて来た。
 その「銃」の本質は、“フレイムヘイズ討滅(フレイミング・キラー)” のみを
目的に創りあげられた戦慄の拳銃。 
 焔人殲滅。完殺の魔弾。
「紅世の宝具」
『トリガーハッピー』
破壊力−A(フレイムヘイズのみ) スピード−B 射程距離−A
持続力−A(フレイムヘイズのみ) 精密動作性−B 成長性−なし



「“フレイムヘイズ殺し” の「能力」を持つこの銃で君を撃つ。
我が愛銃 『トリガーハッピー』 の “装填されない” 「弾丸」 は、
全てのフレイムヘイズの内部に宿る “王” の 「休眠」 を強制解除する効果がある。
つまり、いつでも、私の気分次第でこの屋上全体を、
先刻以上の紅蓮地獄に|変貌《
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ