第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#20
戦慄の暗殺者Y 〜Don't leave you〜
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…ッ!」
同時にその切断面を起点にして紅蓮の炎が燃え上がり、
二つに別れたフリアグネの上半身と下半身とを刹那に呑み込んだ。
更に紅蓮の討刃はソレでも勢いが止まらず、
背後にあった給水塔の土台に叩き込まれて石壁を抉り、
コンクリート内部で爆破、粉砕、融解を繰り返しながら、
最終的には激しく爆裂する。
瞬時に土台全体へ夥しい数の亀裂が走り、
その前方の瓦礫の大地で二つに別れて燃え盛る純白の貴公子の上に、
崩壊した残骸が嵐のように降り注いだ。
まるで墓標のように、破滅の墓碑銘を凄惨な残響を轟かせて其処に刻む。
ズンッッッッッッ!!!!!!
最後に、衝撃で捲き上がった給水塔本体が、
積み上がる残骸の最上部に逆さとなって突き刺さり、
その事を確認したシャナは、
「私達二人は最強よ!! 絶対誰にも負けないッッ!! 」
紅蓮渦巻く大太刀を足下の瓦礫に突き立て、
逆水平に構えた指先で破滅の墓標を鋭く差した。
その燃え上がる紅蓮の双眸に、無限の精神の輝きが生み出す黄金の光が宿る。
熱く。激しく。閃光のように。
何よりも気高く、少女の歩み出した 『運命』 を照らしていた。
←To Be Continued……
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