第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#20
戦慄の暗殺者Y 〜Don't leave you〜
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。
いま、 『スタンド使い』 と “フレイムヘイズ”
ソノ二つの存在が一つとなるッ!
星炎融合。流星の灼撃。
『贄殿遮那・星迅焔霞ノ太刀』
遣い手−空条 シャナ
破壊力−A+ スピード−A+ 射程距離−B(最大20メートル)
持続力−A+ 精密動作性−B 成長性−A+
「オッッッッッッラアアアアアァァァァァ―――――――ッッッッッッッ!!!!!!!」
その背後に、最愛の者の存在を強く感じながら、
シャナは乾坤一擲の一撃を全身全霊で撃ち放った。
駆け声と共に音速で刳り出された抜刀斬撃術の、
紅蓮の真空波が瞬時に具現化して焔の討刃と成り、
贄殿遮那の刀身から唸りを上げて途轍もない存在の猛威となって飛び出し
標的に、“狩人” フリアグネに縛鎖を引き千切った魔獣のように襲いかかった。
「何ッ!?」
前方の燐子6体を瞬断した焔の討刃に、
フリアグネは咄嗟に長衣を突き出して
その三日月状の刃を真正面から受け止めた。
奇怪な紋章と紋字の浮かび上がった円球ドーム状の防御障壁が、
瞬く間にフリアグネを覆っている。
しかし、その音速発射された紅蓮の討刃が放つ余波である、
紅い放射状の閃光により射程距離外の燐子達が側部から、背後から、
ありとあらゆる角度から撃ち抜かれまとめて爆散する。
更に、炎の攻撃に対してはありとあらゆるモノに対抗出来る筈の
絶対防御の「宝具」 “アズュール” ですらも討刃の猛進を押し止めただけで
その 「本体」 を消滅させる事は出来なかった。
「効果」 は、確実に出ている筈だった。
フリアグネの直近で紅蓮の討刃は、
巨大な岩石に圧し当てられた鎖 鋸のように
けたたましい摩擦音と狂暴な火花を夥しく噴き散らして、
徐々に先端から刃全体の絶対量を減らして来ている。
だが、討刃自体があまりに巨大過ぎるのと、その磨耗速度が致命的に遅かった。
そう、“遅過ぎた”
そし、て。
ピシィッ……!
火除けの指輪 “アズュール” の核である紺碧の宝玉が、
官能的とも言える音を立てて罅割れ。
ピキィィィィィィィィ……
煌めく貴石の破片が、火の粉に混じって空間へと散華する。
「ア、アズュールがッッ!? バ、 」
フリアグネの驚愕とほぼ同時に白炎の防御障壁は霧散して立ち消え、
代わりに火除けの 「結界」 が消えた瞬間、それまで位相空間に 滞 っていた
破壊衝撃波が全部まとめて前方へと弾き飛ばされ、
シャナの放った紅蓮の討刃を爆発的に加速させ、
フリアグネの胴体を音よりも疾く斬り飛ばす。
「バ……カ……な…
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