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STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#20
戦慄の暗殺者Y 〜Don't leave you〜
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いという位の、完璧なタイミングとキレとスピードで
完全に()まった “狩人” フリアグネの最大最強焔絶儀。
邪 裂 爆 霊 傀 儡 殺(スレイヴィング・エクス・マリオネーション)
 その深名()に恥じない、途轍もない威力の爆炎儀(ばくえんぎ)だった。 
 そして、白い神聖な気に身を包んだその王が、
給水塔から瓦礫の海と化した屋上へと長衣を揺らしてフワリと舞い降りる。
 勝者の微笑を、その耽美的な口唇に浮かべて。
 花々の芳香を破滅の戦風に靡かせながら、
ゆっくりと、ゆっくりと、シャナに歩み寄った。
「ほう? 5体満足で焼け残ったか? まぁ少々加減したからね。
咄嗟に 「結界」 を張ってくれたアラストールに感謝する事だな?」
「……」
 頭上から、忌むべき男の声がする。 
 その身から発せられる芳香が周囲に靡いていた。
 アイツの(まと)わせているモノとは全く対照的な香り。
“キモチガワルイ”
 風雅なる花々の香りも、今のシャナにはそう感じられた。
「まぁ腕でも脚でも焼け落ちてくれていれば、悲愴感が増して良かったかな?
アァァァァァァァハハハハハハハハハハハハ!!!!」
 再び頭上で、調律の狂った弦楽器のような声が聞こえる。
 勝者の、声。
 そう、自分は 「敗者」
 また、負けた。
 しかも、最も憎むべき 「アノ男」 の、奴隷に過ぎない者に。
“アノ男の存在に二度負けたも同然だ”
「貴様……!」
 胸元のペンダント、“天壌の劫火” アラストールは、
何よりも大切な愛娘に等しき存在を惨たらしく蹂躙した男に対し、
憎悪と悔恨を(にじ)ませた。 
 その言葉を意図的に無視したのか、或いは端から聞こえていなかったのか、
フリアグネは口元に余韻を浮かべたままシルクの手袋をはめた右手、
握り込んだ親指を軽く弾いた。
 ピィンッ。
 澄んだ音色を奏でて宙を舞った、一枚の金貨。
 その軌跡は回転運動を続けて廻りながら、消えない残像と共に高く上がっていく。
 次の刹那、その残像を手練の手捌きで真一文字に薙ぎ払った
フリアグネの手の中に、煌めく金色の鎖が握られていた。
“狩人” フリアグネ、この男もまた、
シャナとは対極の「領域」に位置する同格、
否、ソレ以上の “魔術師”
白 炎 の 魔 導 師(マジシャンズ・ホワイト)
「君には、まだ死んでもらっては困るのだよ?」
 まるでペルシャ猫のようにその瞳を細め、
甘い口調と吐息でフリアグネはそう告げた。
「君とは戦闘の 「相性」 が実に良かった。
無論、私自身にとっての話だが。
君のような近接戦闘を得意とする 「刀剣使い(ブレイダー)」 にとって、
私のような 「|幻 影 暗 殺 者《インビジブル・ナイト
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