機動戦艦ナデシコ
1401話
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ルへと変わる。
振り下ろされた右手の一撃により、大きく斬り裂かれる戦艦の装甲。
同時にファブニールの胴体から一斉に放たれたビーム砲とグラビトン砲が発射される。
それぞれが10門ずつ左右に装備されており、合計40門の砲の一斉射撃……これには戦艦も耐えられる筈がなく、艦体から火を噴きながら地上へと落下していく。
「至近距離からの一斉放射とか……もう、回避しようがないよな」
俺の呟きに、円と美砂がそれぞれ頷く。
そして次にファブニールが狙ったのは、少し離れた場所にいる戦艦だった。
ファブニールの武装が多く集まっている腕を戦艦の方へと向けると、左右両方の指からビーム砲が発射される。
ヒュドラもそうだが、ビーム砲兼ビームサーベルってのは、こういう時に便利だ。
10門のビーム砲から放ち続けられるビーム砲だが、ファブニールの腕には他にも武装がある。
手首の部分に装備されているビームガトリング砲から放たれるビーム弾は、1発の威力は小さいが、それでも次々に命中してその威力の低さを手数で補っている。
そんなファブニールの後ろに回り込もうとした戦艦の姿もあったが、唯一後ろ足に……正確には足の裏に装備されているビーム砲が発射され、その動きを牽制。同時に胴体に内蔵されているS-11ミサイルが1発発射される。
戦術核並の威力があると言われているS-11ミサイルだ。戦艦であろうと爆発に巻き込み、あっさりと消滅させてしまう。
……ここまでやられれば、もう勝ち目はないと判断したのだろう。特にS-11ミサイルの威力が駄目押しだったようで、次々に残った戦艦が戦場を離脱しようとするが……当然ファブニールはそんな相手を逃がさない。
ファブニールは口を大きく開き……最大の攻撃手段でもある重力波砲のブレス、グラビティブレスを放ちながら首を大きく動かすと、逃げようとしていた戦艦は纏めて損傷を受けて撃破され……何とか撃破されずに済んだ艦も、地上へと不時着する。
それを見て基地に残っていた者達も戦意を叩き折られたのだろう。無条件降伏の通信が入ったのは、数分後の事だった。
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