機動戦艦ナデシコ
1400話
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たれ、インパルスの左肩が切断され、頭部が連射されたビームによって破壊される。
そして俺の動きはここでは止まらない。その動きに続くようにして左手で高周波パルスを発生させたスレイヤーウィップをインパルスの両足に巻き付け、破壊。
胴体のみになったインパルスに仕上げとばかりにビームソードを突き刺し……映像モニタに、俺の勝利だと示す文字が映し出される。
シミュレーションで色々と本物とは違うんだろうが、それでも中々にいい動きだったな。
満足しながらシミュレータを出ると、丁度俺の隣からルナマリアが降りてくるところだった。
そして俺を見ると、少し興奮した様子で俺の方へと近づいてくる。
「アクセルさん! 本当にグフに乗ったのって今日が初めてなんですか!? 凄い普通に乗りこなしてましたけど!」
何だ、ルナマリアの性格から考えると、てっきり自分が圧倒されたのが面白くなくて不機嫌になるのかと思ってたんだけどな。
まさか、こうも上機嫌になるとは思わなかった。
「MSは前の戦争でも乗ってたしな。それに、ザフトから輸入しているザクには俺も乗った事があるし」
「それでも凄いですよ! うーん、私もMSの操縦には自信があったんですけど、まさかああまで手も足も出ず一方的にやられるとは思ってもみませんでした。さすがアクセルさんですね!」
「ちょっとお姉ちゃん。興奮し過ぎだってば! 少し押さえてよ」
「何よ、メイリンだって見てたんでしょ? 初めて乗ったMSであそこまで戦えるのよ!?」
「いや、分かってる。分かってるから……全く、何だってこう……」
溜息を吐くメイリン。
何気に苦労性だよな。
「時間は……どうやらまだ暫くあるな」
部屋の中にある時計を見ると、シェリルとの約束の時間までまだ1時間以上あった。
ちなみに現在俺達がいるのは、ミーア・キャンベルの事務所からそれ程離れていない位置にある基地……と呼ぶよりは駐屯地とでも呼んだ方がいいような、基地より多少格が落ちる施設。
それでもシミュレータの類はしっかりとあったので、シェリルとミーアの事務所の社長……サニーとの打ち合わせが行われている中、暇な俺達はずっと事務所の中にいるのもつまらないので、どこかで時間を潰すという事になった。
その際にルナマリアから提案されたのが、近くにこの施設があるという事だった。
……まぁ、あくまでもザフトの施設なので、当然ながらシャドウミラーの正式採用機であるシャドウを始めとしたPTのデータは存在せず、それどころか同じMSでも連合軍の物もデータはなかった。
いや、幾らオーブがこの世界を実質的に支配していて、前回の戦争も和平を結んでいても、未だに連合軍とプラントが敵対国家だというのは変わっていないんだから、その辺は無理もないのだが。
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