機動戦艦ナデシコ
1400話
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性については、もう何を言っても無駄だから文句を言うつもりはないが、それでもやっぱりストレスがない訳ではない。
一応グフイグナイテッドは原作同様に数はあまり多くなく、実質的にエースパイロットの専用機という扱いになっている筈なんだけどな。
距離を縮められ、これ以上はビームライフルを撃っても隙が大きくなると思ったのか、インパルスはビームサーベルを振り上げ、こちらとの距離を縮めてきた。
へぇ、普通ならここで一旦距離を取ってビームライフルでの攻撃に専念する奴が多いんだが……思い切りがいいな。
こちらもビームソードを展開し、インパルスのビームサーベルを受け止める。
同じビームによる近距離用の兵器だが、純粋な威力はこっちの方が大きい。
向こうもそれを理解していたのか、力に力で対抗するのではなくこちらの攻撃を受け流そうとし……
「甘い」
だが、次の瞬間にはビームソードを持っている右手とは逆の左手前腕に装備されている4連装ビームガンから何条ものビームが放たれる。
射程距離が短い代わりに速射性を重視したビームが、次々にインパルスへと叩き込まれる。
既にシャドウミラーのお家芸と化しているPS装甲の発展版でもあるVPS装甲を装備しているインパルスだが、発展版ではあっても防御力自体はPS装甲とそれ程の差は存在しない。
いや、電力配分とかで普通のPS装甲使用機よりも長時間稼働が可能になっている点は評価するが、そもそもシャドウミラーの機体は動力炉が永久機関のブラックホールエンジンだ。
PS装甲で全く問題がなく、それどころかPS装甲を開発したマリューがいる事もあり、シャドウミラーのPS装甲技術はSEED世界でストライクに使われた物に比べると格段に進歩している。
つまり、VPS装甲であってもPS装甲特有の弱点はそのままな訳であり……インパルスの右腕に連続してビームが命中し、右肩から先端が破壊されて宇宙へと漂っていく。
『なっ!?』
機体が接触した影響だろう。インパルスのパイロットでもあるルナマリアの驚愕の声が聞こえてくる。
「ほら、この程度で動揺してどうする!」
そう言った瞬間、左手のビームサーベルが慌てて振るわれる。
真っ先に俺へと振り下ろされるビームサーベルだったが、慌てて反射的に振るったのが丸分かりだ。
スラスターを使って機体を斜めにし、ビームサーベルを躱す。
まさか今のタイミングで攻撃を回避されるとはルナマリアも思っていなかったのか、一瞬戸惑ったようにインパルスの動きが止まり……
「そこで動きを止めるな。戦いの中で動きを止めるのは、自分の命を消す事と同義と知れ」
再度放たれる4連装ビームガン。
ただし、今度は同時に右手に持ったビームソードも宇宙空間を斬り裂くかのように放
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