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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第35話
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「なっ!?」

「セ、セリカさん達を赤い星座や黒月にぶつけるんですか!?」

「ハッハッハッ!”神”をも越える力を持つ彼をぶつけるなんて、完全に反則技じゃないか♪しかも彼に従っているレディ達とて全員、とんでもない能力を持っていたり、正体が出鱈目だったりするからねぇ。そこに彼が契約しているハイシェラ君まで呼ばれたら、もはや相手の方が哀れになってくるんじゃないかな♪」

「た、確かにそれほどまでの数の英傑達が揃えば”黒月”や”赤い星座”すらにも勝てそうな気がしますね…………」

「あ、ああ………さすがの叔父貴でもあのセリカってとんでもない剣士やその剣士が契約しているハイシェラっていうお姉さん、後は親父をも討ち取った”戦妃”の姉さんには勝てないだろうしな……」

「ちょっと……本人に了承の確認もせず、話を勝手に進めないでよね……」

ロイドとクローディア姫は驚き、オリビエは笑い、エリィは冷や汗をかきながら苦笑し、ランディは戸惑いながら答え、エルファティシアはルファディエルを睨んだ後溜息を吐いた。

「け、けどそんなの普通に考えて無理だろう!?局長やギュランドロス司令達は可能かもしれないけど、カーリアンさんやセリカさん達に力を貸してもらうなんて……」

そしてロイドは驚きの表情で尋ねたが

「あら。”戦妃”に関しては既に了解の意をとれているわ。」

「ええっ!?」

「カーリアン様が!?」

「全くあの戦闘凶が………」

ルファディエルの答えを聞いてリィンと共に驚き、リフィアは呆れた表情で溜息を吐いた。

「後、”神殺し”達についてだけど………そちらに関しては局長に交渉を頼もうと思っていたの。彼らと親しい局長なら可能かもしれないし。」

「フッ……後で詳しい話を聞かせてもらうぞ?」

ルファディエルに視線を向けられたヴァイスは口元に笑みを浮かべて答えた。

「それともう一つ………黒月の(かなめ)と言っていい、”銀”は私達と敵対できないわ。」

そしてルファディエルはその場にいる全員が驚くべきことを口にした!
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