第34話
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ロイドとエリィは考え込んでいた。
「……加えて、現在クロスベルに居座る『黒月』と『赤い星座』の問題もある。それぞれ政府と繋がりがあるようだからよもや会議を狙うとは思えないが……」
「だが、不可解な動きを見せているのはこちらにも伝わっている。それについては君達の方が実情には詳しいかもしれないが。」
「はい……―――お返しといってはなんですが現状でわかっていることについてお伝えします。」
そしてロイド達は『赤い星座』と『黒月』の動きについて説明した。
「……そんな事が。」
「ふむ、その”銀”という刺客はいささか気になるが……」
「まあ、宰相殿やボクを狙う必要はないんじゃないかな?それに『赤い星座』というのは恐ろしく好戦的な猟兵団らしい。護衛もあまり連れていないボクみたいな相手は標的として物足りないんじゃないかな?」
「ハハ……そうかもしれないッスね。そちらの少佐さんがいるんなら戦りたがるヤツもいそうですけど。」
「たかが軍人一人だ。それも現実的ではなかろう。いずれにしても。現時点ではあらゆる事態を想定して備えておくしかなさそうだな。」
「そうですね………」
ミュラーの言葉にユリアが頷いたその時
「その事態だが……俺には心当たりがある。」
ヴァイスがクローディア姫達を見つめて言い
「え……?」
「ほう……?もしよければ聞かせてくれないかな?」
ヴァイスの言葉を聞いたクローディア姫は驚き、オリビエは驚いた後尋ね
「その前に……ロイド。ルファディエルをこの場に呼んでくれないか。奴がいた方が説明も楽になるしな。」
「あ、はい。―――ルファ姉。」
そしてヴァイスに促されたロイドはルファディエルを召喚し
「まあ……」
「話には聞いていましたが、まさかエステル君以外に”天使”と契約している人間がいるとは……」
「おお……!ニル君やエリザスレインさんとはまた違った美しいエンジェルだ……!」
ルファディエルを見たクローディア姫とユリアは驚き、オリビエは声を上げた後酔いしれった表情になった。
「ふふ、初めまして。”能天使”、ルファディエルと申します。では早速ですが、私と局長が推測したエレボニアとカルバードの両政府の狙いについてお話しましょう――――」
その後ヴァイスとルファディエルは昨日の夜、ロイド達やセルゲイに話した推測を話した……………
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