第34話
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て何よりだ。」
「へ……」
「ま、まさか局長は最初から知っていらしたのですか!?」
オリビエとヴァイスの会話を聞いていたロイドは呆け、エリィは驚きの表情で尋ね
「フッ……何を今更。依頼者がミュラーの時点で既に気付いていたぞ?……まあ、あの時はミュラーも身分を偽っていたようだから、黙っていたが。」
「……お気遣い、感謝する。」
口元に笑みを浮かべた後言ったヴァイスの言葉を聞いたミュラーは軽く頭を下げたが
「とは言っても、オリヴァルト皇子と共に色々と騒いでいましたが。」
「…………………………」
アルの話を聞いて顔に青筋を立てた。
「おいおいおい……!つーことは、誰を捜索するのか知っていてわざと黙っていたのかよ!?」
「アハハ、まんまとやられたね。」
一方ランディは呆れた表情でヴァイスを見つめて突込み、ワジは笑い
「うふっ♪というかヴァイスハイト自身、楽しんでいたじゃない♪」
エルファティシアは小悪魔な笑みを浮かべてヴァイスを見つめた。
「……兄様は気付かなかったのですか?」
会話を聞いていたエリゼは不思議そうな表情でリィンを見つめ
「オリヴァルト皇子とは会った事がないからわからなかったよ……そういうエリゼだって会った事はないだろう?」
「フフ……確かにそうですね。」
疲れた表情で答えた後尋ねたリィンの疑問に苦笑しながら答えた。
「フム………リフィア殿下が専属侍女に親しい態度で接する事を許している事に驚いたが、まさかその侍女が”百日戦役”でメンフィル帝国に降った元・エレボニア貴族のシュバルツァー家のご息女とは……もしかしてエレボニア皇族のボクへのあてつけかい?」
「さて……どうだろうな?もしかして羨ましいのか?余が言うのも何だが、エリゼは優秀だぞ!侍女としての仕事だけでなく、秘書や護衛の仕事も可能なのだからな!」
「ほう……………」
「その年でそれほどまでの能力があるとは……」
オリビエに尋ねられたリフィアは口元に笑みを浮かべた後、胸を張って答え、リフィアの答えを聞いたオリビエは興味深そうな表情で驚きの表情をしているミュラーと共にエリゼを見つめ
「リフィアが無理矢理私に政務書類の処理を押し付けてきたことがきっかけなのに、よくそんな事が言えるわね?」
「むう………あの時は余が直々に教えてやっただろうが!」
ジト目のエリゼの指摘に唸ったリフィアは反論したが
「そもそもそれ以前に、侍女に政務書類の処理を頼む事自体が間違いなのだけど。」
「クッ…………ええい、余が悪かったからそれ以上言うな!」
エリゼの指摘を聞いて押し黙った後疲れた表情で言い
「全く…………」
リフィアの様子を見た
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