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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第33話
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のヴァイスが治めていたセンタクス領の軍と共にメルキアの繁栄の為に戦い続けたのです。」

「え……?じゃあ、エルファティシアさんは女王だったのですか?」

「まあね。……とは言っても後継ぎに私が治めていた国の事を任せているから、今の私はただのルーンエルフよ。」

「フフ、そうなのですか…………―――ヴァイスさん。まさか貴方と再び会える日が来るとは思いませんでしたよ。」

エルファティシアの話を聞いたクローディア姫は微笑んだ後懐かしそうな表情でヴァイスを見つめ

「フッ、それはこちらの台詞ですよ、クローディア姫。以前別れた時と同じ……いや、それ以上に可憐になられましたな?」

見つめられたヴァイスは静かな笑みを浮かべてクローディア姫を見つめ

「まあ……フフ、そういう所も相変わらずなのですね。正妃になったリセルさんも色々と苦労されたのでしょうね。」

見つめられたクローディア姫は上品に微笑んだ後苦笑した。

「ん……?何故リセルが俺の正妃だったと知っているのですか?しかもその様子ですと俺がメルキアの皇帝になった事も既にご存知のようですが……」

クローディア姫の言葉を聞いたヴァイスは目を丸くして尋ね

「実は―――」

尋ねられたクローディア姫はヴァイスとリセルが”影の国”を去った後、2人のその後の情報を手に入れた”影の国”でクローディア姫やヴァイス達に力を貸したセレストによって語られた事を説明した。

「ほう…………なるほど。あの時もナユタやアドル達のその後がわかったから、俺達のその後がわかってもおかしくないな。」

話を聞いたヴァイスは頷いた後静かな笑みを浮かべ

「フフ、”傾国の美女”と呼ばれたフェルアノを正室ではなく側室にするなんてね。プライドが高かったあの王女も随分と性格が変わったようね。まさかあの王女が側室で納得するなんて、予想していなかったわ。」

「ヴァイスに関わった女性の大半はヴァイスに骨抜きにされて、性格が丸くなったようなものですものね。」

話を聞いていたエルファティシアは微笑み、アルは苦笑し

「せ、正妃がいて、側室が3人……さらにそこに愛人が複数いたって……」

「きょ、局長らしいというか、何と言うか……」

「というか今でもそれに近いじゃないですか……」

「畜生!アンタは一体どんだけの美女を侍らせれば気が済むんだよ!?このリア充王め!」

ロイドとエリィは表情を引き攣らせ、ノエルは疲れた表情で溜息を吐き。ランディは悔しそうな表情でヴァイスを睨み

「フッ…………俺が目指している夢の一つは男の誰もが一度は夢見る美女に囲まれた酒池肉林だぞ?」

睨まれたヴァイスは口元に笑みを浮かべて言い、それを聞いたエルファティシアとアルを除いたロイド達全員
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