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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第32話
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港に向かい、待ち合いテラスでアルセイユを見つめながら待っていた。



〜夕方・クロスベル国際空港〜



「リベール王国の高速巡洋艦、”アルセイユ号”…………はあ……やっぱり凄い船ですよね……」

テラスにあるソファーに座ってアルセイユを見つめていたノエルは嬉しそうな表情で溜息を吐き

「ZCFの名前を轟かせた世界最高速の飛行船ね……いまだに自己記録を更新し続けて他を寄せ付けていないそうだけど。」

エリィが説明をし

「そんで、リベールの王女様が乗って来た旗艦ってわけだ。クローディア姫だったか?やんごとなき方って感じだよな。」

ランディは嬉しそうな表情で言った。

「正確には『王女』じゃなくて『王太女』だけどね。つまりはリベール王国の次期女王陛下ってわけさ。」

「は〜、なるほどね……んでさっきの白ハヤブサが本人と一緒にいたっつーことは本人の可能性が高いが……何で俺達を呼び出したんだ?」

「う、う〜ん。さすがにわからないわね。」

ロイドの説明を聞いて呟いたランディの疑問を聞いたエリィが考え込んでいたその時

「フフ……どうやらすぐにその答えがわかるようだよ?」

何かに気付いたワジが振り向いてある方向を見つめて言い

「え。」

ワジの言葉を聞いたロイドが呆けたその時

「―――お待たせした。特務支援課の諸君だな?」

なんとユリア准佐がロイド達に近づき

「あ―――」

「!!」

「や、やっぱり……」

ユリア准佐を見たロイドは声を上げ、ノエルは目を見開き、エリィは明るい表情でユリア准佐を見つめ

「おお、さっきお嬢さん方が騒いでいた……」

ランディは興味深そうな表情で呟き

「フッ。久しぶりだな。ユリア大尉……いや、今は准佐と言った方が良いか。」

ヴァイスは静かな笑みを浮かべてユリア准佐を見つめ

「フフ、お久しぶりです、ヴァイス殿。―――申し遅れた。リベール王国軍・王室親衛隊、ユリア・シュバルツ准佐だ。クローディア殿下の命によりこれより諸君を”アルセイユ”へ案内させていただく。どうぞ、付いて来てくれ。」

見つめられたユリア准佐は静かな笑みを浮かべて頷いた後ロイド達に敬礼して名乗った。



その後ロイド達はユリア准佐と共に”アルセイユ”に乗船した。



〜夕方・特務支援課〜



ロイド達がアルセイユに乗船したその頃、通信機の音に気付いたキーアは通信機の受話器をとって通信を始めた。

「えっと、もしもし?こちらクロスベル警察、特務支援課でーす。」

「あ………キーアですか?」

「あ、ティオだー!またかけてくれたんだー。」

「ふふ、昨日と違って普通の導力通信ですが。……ひょっと
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