第32話
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サ―――ジークの脚についたメモを見つけ、ロイドは白ハヤブサの脚に括り付けてあったメモを取った。
拝啓 クロスベル警察、特務支援課様
皆様の評判を耳にして不躾ですが連絡させていただきました。もしお時間があれば内密に相談に乗っていただけないでしょうか。本日夕刻、クロスベル空港、待ち合いテラスにしてお待ちしております。
追伸 もしご都合がつかない場合もご返答は頂かなくて結構です。
「……………………」
メモを見つめたロイドは呆け
「こ、これって……」
「内容といい、差出人不明といい怪しすぎますけど……」
エリィは真剣な表情で呟き、ノエルは疲れた表情で呟き
「でも、綺麗な筆跡だし、文章も丁寧な感じだね。」
ワジは口元に笑みを浮かべて呟き
「何よりも、メモに押されてるその白ハヤブサの紋章は……」
「…………………」
ランディは目を細めて呟き、リィンは黙ってメモを見つめ
「ピューイ。ピュイ、ピュイ、ピューイ。」
ジークは鳴いた後飛び去って行った。
「えっと……キーア、彼はなんて?」
「んー、行くか行かないかはロイド達次第だってー。」
「そうか…………」
キーアの言葉を聞いたロイドは考え込み
「ど、どうするの?まさかそんな訳は無いとは思うんだけど……」
「ああ、さすがになぁ。」
「でも、白ハヤブサの紋章って……今の子もそうだったみたいですし。」
「あはは、いやが上に期待しちゃうよねぇ。」
「ヴァイスハイトは知っているでしょ?さっきの白ハヤブサ―――ジークがヴァイスに『久しぶり』って言ってたし。」
仲間達が話し合っている中エルファティシアはヴァイスを見つめて尋ね
「ああ。ジークはクローディア姫と共にいる白ハヤブサだ。」
「ええっ!?ク、クローディア姫……!?」
「……これで誰が呼んだか決まりましたね。」
ヴァイスの答えを聞いたリィンは驚き、アルは静かな表情で頷いた。
「――――せっかくのお誘いだ。ここはお受けしておこう。まだ夕方まで時間はあるから用事を済ませてからでもいい。」
そして考え込んでいたロイドは仲間達に提案し
「わ、わかったわ。」
「き、緊張してきました……」
「まあ、さすがに正装して行く必要はないだろうが……」
ロイドの提案にエリィは緊張した様子で頷き、ノエルとランディは苦笑し
「フフ、それじゃあ用が済んだら南口のクロスベル空港に行こうか。」
ワジは静かな笑みを浮かべて言い
「よくわからないけどみんな、がんばってねー。」
キーアは無邪気な笑顔でロイド達を見つめて言った。その後用事を済ませたロイド達は空
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