第5話
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人に、妹が二人いる。人見知りするかもしれんがよろしくやってくれ。」
「うふふ、わかったわ。」
「しかし段々、ノルド高原に近づいてきた気分になってきたな。」
「フッ、確かにな。」
「は〜、何だか羨ましいねぇ。―――今、ちょうどアイゼンガルド連峰の半分くらいまで来ている。ゼンダー門まで2時間くらいだからもう少しのんびりしててくれ。」
「ええ、わかりました。」
「よろしくお願いする。」
そして乗組員はその場から去って行った。
「春に士官学院に来るときに知り合ったのか?」
乗組員が去ると乗組員がガイウスを知っていた様子を思い出したリィンはガイウスに尋ねた。
「ああ、その時も同じ貨物列車でな……帝国の習慣についても色々と教えてもらった。」
「ふふ、なるほど。」
「ずっとノルド高原で暮らしていたガイウスお兄さんにとっては凄く助かったでしょうね。」
「ああ、オレを士官学院に推薦してくれた恩人も含めて色々な人に世話になっている。これも風と女神の導きだろう。」
「風と女神か……」
「はは、ガイウスらしいな……」
その後列車はようやくリィン達の目的地である”ゼンダー門”に到着した。
16:30―――
〜ゼンダー門〜
「おお、やっと到着したか。」
リィン達が改札を出ると隻眼のエレボニア将校がリィン達に近づいてきた。
「あら、おじさんは確か……」
「中将……ご無沙汰しています。」
エレボニア将校の顔をよく見たレンは目を丸くし、ガイウスは軽く会釈をして挨拶をした。
「うむ、数ヵ月ぶりになるか。士官学校の制服もなかなか新鮮ではあるな。”トールズ士官学院”……深紅の制服は初めて見るが。」
「これが自分達”Z組”の象徴である色だそうです。」
(………どうやら帝国正規軍の将官の方みたいね……)
(ああ、中将という事はこの門の責任者なんだろう。)
(しかし隻眼か……どこかで聞いた事があるような。)
ガイウスと親しく話している様子の将校をリィン達は興味ありげな表情で見つめ
「ふむ、そしてそちらが……」
「ええ、オレの級友で”Z組”の仲間になります。」
リィン達を見回した将校にガイウスは頷いて説明した。
「―――士官学院Z組、リィン・シュバルツァーです。」
「初めまして、アリサ・ラインフォルトです。」
「ユーシス・アルバレア。お初にお目にかかる。」
「レン・ブライトよ。こうして顔を合わせて挨拶をするのは初めましてになるわね、隻眼のおじさん♪」
「ぬ……?”ブライト”………―――!まさかお主はカシウス准将の………」
リィン達の
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