第5話
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ンの答えを聞いたリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「なにその意味不明な自画自賛…………」
「ハハ…………」
我に返ったアリサはジト目でレンを見つめ、リィンは苦笑していた。
「ふむ……そこまで嫌がることか?」
一方アリサの様子が気になったガイウスは不思議そうな表情で尋ねた。
「その……色々あるのよ。昔から、仕事人間のくせに私には変に干渉してきて……口では好きにしろとか言いつつ、今回みたいに手を回してきて……はあ……変だと思ったのよ。お祖父様から頂いた学費口座が入学以来、減ってないんだもん……」
ガイウスの質問に答えた後溜息を吐いたアリサの話を聞いたリィン達はアリサの迂闊さに冷や汗をかいて呆れた。
「という事は、お母さんが払ったということか……」
「理事をしているのだからその程度の融通は利くでしょうね。」
「フン―――いいじゃないか。その程度の干渉くらい、ありがたく思うべきだろう。」
「なっ……!?」
ユーシスの指摘を聞いたアリサは信じられない表情でユーシスを見つめた。
「あの場に現れて、俺達に挨拶しただけまだマシというものだ。―――完全な無視よりもな。」
「あ……」
「……ユーシス。」
ユーシスとユーシスの父親であるアルバレア公爵の冷え切った親子関係を思い出したアリサやリィンは心配そうな表情でユーシスを見つめ
「……フン。つまらん事を言ったようだ。」
リィン達に見つめられたユーシスは鼻を鳴らして何でもない風に装った。その後シャロンからもらった昼食を食べ終えたリィン達は列車の乗組員と会話をしていた。
「――へえ、士官学校の実習なんかで高原に行くのか。軍人のタマゴってのも色々と大変なんだなぁ。」
「はは……まあ、それなりには。」
「普通の士官学校としてはかなり異例だと思うのだけどねぇ。」
乗組員に感心されたリィンやレンはそれぞれ苦笑していた。
「しかし、あの時のお前さんがそんな制服を着ているなんてなぁ。馬子にも衣裳っていうか、なかなかカッコイイじゃないか。」
「そうか……ありがとう。」
乗組員の賛辞の言葉にガイウスは静かな表情で頷いた。
「ガイウスは背が高いから士官学院でも目立つよな。」
「そうね、2年の先輩を含めてもかなりの高さじゃないかしら。」
「ノルドの民というのは皆、お前のように背が高いのか?」
「いや、オレより背が高いのはオレの父くらいだろう。弟は小柄の方だが……これから伸びるかもしれない。」
ユーシスの質問に答えたガイウスは故郷にいる兄弟たちの顔を思い出した。
「ガイウスは確か兄弟が多いんだったわよね?」
「弟一
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