第3章:再会、繋がる絆
第54話「これが私の運命」
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その後も、危ない人から助けだし、最後に椿を連れて一時撤退を終わらせる。
「っ...はぁっ、はぁっ、はぁっ...!」
メタスタスの使用には微量とはいえ、魔力を使う。
さらに転移は一応体に負担が掛かるらしく、それで僕は大きく疲弊していた。
「(一応、クリム・オスクリタも回収したかったが...。)」
元よりそいつを捕まえるためにここに来たので、そいつも回収したかった。
だが、吹き飛んだ場所にそいつはいなかったため、仕方なく諦めた。
「(逃げたか...。)」
単身でも、転移魔法が使えたのだろう。
緊急時だからって、後回しにしたのが間違いだった。
「(いや、今はそれよりも....。)」
ジュエルシードの方を見据え、思考を巡らせる。
「(防衛機能による迎撃は、僕らの一斉砲撃をも相殺する。故に遠距離からの攻撃ではあの瘴気の突破は不可能と見ていい。だからと言って、接近しようにも...。)」
あの触手と閃光を避ける、もしくは防ぎながら接近するのは至難の業。
....だけど、それは僕と椿と葵以外での話だ。
「(...僕と椿であの瘴気を破れるか?....いや、破れなければ意味がない。)」
しかし、問題なのは瘴気そのものの耐久度だ。
一斉砲撃は相殺されたから不明....いや、一応余波で瘴気は削れていた。
つまり、一斉砲撃の余波に近い威力ならば確実に瘴気は破れる。
まぁ、肝心の威力が分からないから耐久度については結局分からず仕舞いだが...。
「....試してみるか。」
メタスタスで瘴気の目の前に転移しようと、魔力を込める。
その瞬間。
―――ザザザザザ!!
「が...!?」
耳障りなノイズのような音が響き渡り、転移が出来なかった。
「優輝!?」
「...メタスタスの転移が...拒絶された....!」
どうやってロストロギアによる転移を防いだかは分からない。
だが、転移が拒絶されたのだけは分かった。
「くそっ...反則すぎる...!」
なんの根拠もない推測だが、ジュエルシードと負の方向に働いている天巫女の力が原因となっているのだろう。
...ロストロギアに対抗できるのは、ロストロギアだけってか...?
「...ますます近づけないな...。」
自力で接近となると、本格的に僕と椿でしか攻撃できそうにない。
僕と椿で、接近した際に放て、尚且つ瘴気を破れそうな魔法は...。
「....椿。」
「...一つだけよ。それ以外は隙が大きいわ。」
椿に確認すると、一つだけあると答えてくれる。
...僕も
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