第4話
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どうも……」
シャロンは嬉しそうな表情で答えた後リィンにバスケットを手渡した。
「うふふ、わざわざランチを用意してここまで届けてきてくれた事には感謝しているけど………」
「どういうカラクリなのかさすがに気になってしまうな。」
レンとガイウスはシャロンが先回りしていた事が気になり
「フッ、ラインフォルト家のメイドは主人を驚かせるのが趣味らしい。おおかた帝都で、定期飛行船に乗り込んだといったところか?」
ユーシスは口元に笑みを浮かべた後、シャロンが先回りした方法を呆れた表情で確認した。
「あ……」
「なるほど、その手があったか。たしか飛行船だとルーレまで半分くらいの時間でしたよね?」
「ふふっ、そうでございます。ちなみにお弁当は、定期飛行船の厨房をお借りして拵えました。出来立てですのでご賞味ください。」
「クスクス、ありがとう、シャロンお姉さん♪」
「ありがたくご馳走になろう。」
シャロンの説明を聞いたレンとガイウスはそれぞれ感謝の言葉を口にした。
「ま、まったく……何か企んでいると思ったら。このままノルド高原まで来るつもりじゃないでしょうね?」
「いえ、実はこの後、別のお仕事が入りまして……トリスタに戻るのも少々遅れそうな見込みです。」
「別の仕事……?」
シャロンが他の仕事をする事に不思議に思ったアリサが首を傾げたその時
「―――私の仕事の手伝いをしてもらうことになったのよ。」
キャリアスーツを着た女性がリィン達に近づいてきた。
「か、か、か……母様!?」
女性の登場にアリサは驚いて声を上げ
「久しいわね、アリサ。そして、こちらが”Z組”の面々というわけね。アリサの母、イリーナです。ラインフォルトグループの会長を務めているわ。よろしくお願いするわね。」
アリサに視線を向けた後リィン達を見回した女性―――イリーナ会長は自己紹介をした。
「こ、こちらこそ。リィン・シュバルツァーです。」
「ガイウス・ウォーゼル。よろしくお願いする。」
「ユーシス・アルバレア。見知りおき願おうか。」
「レン・ブライトよ……って、イリーナおばさんはレンの事を知っているから、必要のない自己紹介ね♪」
イリーナ会長に自己紹介をされたリィン達もそれぞれ自己紹介をしている中最後に名乗ったレンは笑顔を浮かべてイリーナ会長を見つめ
「へ…………」
レンの答えを聞いたアリサは呆けた表情をした。
「あら、貴女は………一体どういう風の吹き回しでトールズに……それも”Z組”に来たのかしら。貴女の場合、”既に将来が決まっているのだから、学院に通う必要もないでしょうに。”」
「うふふ、それはヒ・
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