第4話
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拠点の一つがある。今回の旅で、列車で行けるのはそこまでになるな。」
「そうか……結局、今日の到着予定時間は午後の4時過ぎくらいだったか。」
「ええ、現在8時過ぎ……ルーレ駅に到着するのが昼頃でそこから貨物列車に乗り換えて4時間くらいになるわね。」
「やれやれ。思った以上の長旅だな。」
「帰りも長時間の移動がある事を考えると少し気が重いわねぇ。」
その後列車はルーレ市に近づいてきた。
11:50―――――
本日はルーレ方面行き、特別急行列車をご利用頂き誠にありがとうございました。―――次は終点、ルーレです。どなた様もお忘れ物のないよう、よろしくお願いいたします。
「はあ……到着みたいね。」
「”黒銀の鋼都”か……こちらに来るのは初めてだな。」
「こちらに来る時、駅を通り過ぎただけだが……まるで鉄の塊でできたような大きな都市だったな。」
「まさにそんな感じだよな。あの、遠くに幾つか見える円錐状の建物は何なんだ?」
ルーレに到着した事に対して複雑な思いがあるアリサは疲れた表情で溜息を吐き、ユーシスは静かな表情で呟き、ガイウスの言葉に頷いたリィンは景色を見ながらアリサに尋ねた。
「あれは工業プラント用の導力ジェネレーターになるわね。大規模な工場が多いからそこで必要とされる導力を大量に生み出す施設ってわけ。」
「な、なるほど……」
アリサの説明を聞いたリィンは驚いた様子で景色を見つめていた。
〜ルーレ駅〜
「そういえば……もうランチの時間になるわね。どこかでお弁当とか買った方がいいんじゃないかしら?」
「ああ、それもそうだな。」
「ここから更に4時間の鉄路……何か買った方がいいだろう。」
「さすがに貨物列車では車内販売は無いだろうしな。」
「そう言う事なら、一度改札を出ましょうか。ランチボックスを売ってる駅の売店があったはずよ。」
リィン達が昼食について話し合っているとアリサが提案した。
「いえ―――それには及びませんわ。」
するとその時女性の声が聞こえ
「へ―――」
「こ、この声は!?」
声を聞いて驚いたリィンがアリサ達と共に声がした方向を見つめるとそこにはシャロンがいた。
「あら………」
「ど、ど、ど……どうして貴女が先回りしてるのよっ!?」
シャロンの登場にレンが目を丸くしている中バスケットを持って近づいてきたシャロンをアリサは信じられない表情で見つめて声を上げて指摘し
「それはもう、お嬢様への愛が為せる業といいますか……朝とは違い、腕によりをかけたお弁当を用意いたしました。どうぞ、お召し上がりください。」
「ど、
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