機動戦艦ナデシコ
1399話
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想像出来る。
そんな事務所の中に入った瞬間……
『お待ちしていました』
そんな声が周囲に響き渡った。
事務所の職員や、それから事務所に所属している人間全員が立って俺達を……正確にはシェリルを出迎えたのだ。
まぁ、小さい事務所だけあって、全員と言っても13人しかいないが。
その中には、当然今回の目玉のミーア・キャンベルの姿もあった。
「あら、随分な出迎えね」
笑みを浮かべて告げるシェリルに、40代らしい中年の女が笑みを浮かべて近づいてくる。
プラントにいるだけあって、40代でも十分に若く見える。見えるんだが……普段からエザリアという人物を見ている俺の目から見ると、細かな目元の皺とかに目がいってしまう。
この辺、比較対象が悪いんだろうな。
いや、アイリーンとかも年齢に比べて随分と若作りだから、人によって違うのか?
そう言えばナチュラルからコーディネイターを生む時には、掛けた金によって能力も随分と差が出てくるとか聞いた事がある。
それに、金額によっても自由度が大きく変わってくるとか。
……もしくは、コーディネイター同士の子供か?
ともあれ、それでも平均よりは上の顔立ちをしているその女は、シェリルに握手を求めながら口を開く。
「勿論ですわ。シャドウミラーのシェリル・ノームと言えば、このSEED世界でも大きな影響力を持っている存在ですもの。いえ、シャドウミラー云々を抜きにして、シェリル・ノームの名前だけで、と言うべきでしょうか。申し遅れました、私この事務所の社長をしていますサニー・ルクレッツといいます」
「シェリル・ノームよ。そう言って貰えると、私としても嬉しいわね。……それで、こうして盛大な出迎えをしてくれたという事は、ライブの件は了解してくれると思ってもいいのかしら?」
「ええ、ええ。まさかこの世界の中からミーアを選んでくれるとは思いませんでしたわ。……ミーア」
社長のサニーの言葉に、ミーアが1歩前に出る。
その顔立ちは、とてもラクスと張り合える程ではない。寧ろコーディネイターとして考えれば、地味だとすら言えるだろう。
だが、それでもミーアの雰囲気からは歌が好きだという思いがこれでもかと感じられる。
……これが何をどうすれば原作のような展開になるんだろうな。
その辺がちょっと気になるが、まぁ、この世界ではミーアは幸せそうに歌手をやってるんだから気にする必要はないか。
ラクスが隠遁生活をしてないで、きちんとプラントで外交員として働いているというのも大きいんだろうが。
「それで、うちの事務所から使って貰うのはミーアだけでしょうか? 他にも何人か実力のある子達がいるのですが……」
「そう、ね。……自信があるのなら、私の方で歌を聞いてあげてもいいわ。けど、
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