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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜演奏家の捜索〜後篇
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楽しく、朗らかに生きないと。そんなキミたちに、今一度贈らせてもらうよ。」

一方睨まれたオリビエは溜息を吐いた後静かな笑みを浮かべて語り

「荒んだ心を解きほぐす、愛と真心の調べを……」

リュートを取り出して酔いしれった様子で言った。するとその時

「ふう……」

エリィは溜息を吐いた。

「おや……どうしたんだいマドモアゼル。憂いを含んだ溜め息は色気あっていいものだが、幸せが逃げてしまうというよ?」

エリィの様子を見たオリビエは口元に笑みを浮かべて言ったが

「……念のために言っておきますけど。私達、ミュラーさんには『どんなことをしてでも連れて来い』と頼まれているんです。多少なら、痛い目にあわせてもいいそうですけど……?」

「わ、わかりました!是非帰らせていただきます!」

威圧がある笑顔のエリィに微笑まれ、慌てた様子でリュートを仕舞い

(エリィ、笑顔なのに目が笑ってない……)

その様子を見たロイドは苦笑していた。

「やれやれ……ここいらが潮時か。それじゃあ、ミュラーのところに案内してくれるかな?」

「うーん、でも………ミュラーさんの方からこちらに来てもらうのがよさそうですね。ちょっとお手数はかけますけど。」

オリビエの言葉を聞いたノエルは考え込みながら呟いた後溜め息を吐き

「まあ、それが無難だろうね。連行中に逃げられてもなんだし。」

ワジは静かな笑みを浮かべて頷いた。

「やれやれ、信用がないねえ。」

2人の言葉を聞いたオリビエは溜息を吐き

「と、とにかく……駅の方に連絡を入れてみるか。」

ロイドは溜息を吐いた後気を取り直した。その後ロイド達は駅に連絡し、少しするとミュラーが店の前にやってき、ロイド達はオリビエをミュラーに引き渡した。



「……諸君、ご苦労だった。おかげで大した騒ぎになる前にこれを回収することができたようだ。」

「はは………こちらもお役に立ててよかったですよ。」

ミュラーの言葉を聞いたロイドは苦笑しながら答え

「フッ………言うに事欠いて”これ”とはね。まるでモノを扱うような言い草じゃないか。……いや、そういう扱いも趣があって悪くないかもしれない。これからもときどき、そういう扱いで頼むよ、ミュラー♪」

オリビエは口元に笑みを浮かべた後酔いしれった様子でミュラーを見つめて言った。

「黙、っ、て、ろ。」

するとミュラーは全身に怒気を纏わせてオリビエを睨み

「……スミマセンデシタ。」

ミュラーの怒気にあてられたオリビエは素直に謝り、その様子を見ていたロイド達は冷や汗をかいた。

「……すまない、この阿保とは昔からの付き合いでな。毎度、調子の乗り方がエスカレートしてきているから
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