外伝〜演奏家の捜索〜中篇
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
その後捜索を開始したロイド達は候補の一つである港湾区に行った。
〜港湾区〜
「随分にぎやかみたいだな……」
港湾区の公園に近づいたロイドは人だかりにかこまれている”みっしぃ”を見て呟き
「今日はみっしぃのイベントが催されているみたいね。通商会議の期間中はミシュラムが休みだから、その代わりに開催されているらしいけど。」
「ふふ、ティオちゃんがいたら見たがりそうですよね。」
エリィの説明を聞いたノエルは口元に笑みを浮かべて頷き
「はは、ちょうどダンスショーをやっているみたいだし、せっかくだから見ていっても……って、あれは………!?」
2人の会話を聞いたロイドが口元に笑みを浮かべて提案したその時、みっしぃと共にいるある人物達を見つめて驚いた。みっしぃと共にいるある人物達―――オリビエとヴァイスはみっしぃのダンスに合わせており
「きゃ〜、みっしぃ〜!」
「はは、飛び入りの兄さんもなかなかやるじゃん!」
「しかもどっちも顔がイイわ!」
「私は鎧を着たお兄さんが好み!貴女は!?」
「私は白いコートを着たお兄さんね♪」
その様子を見ていた観客達は歓声を上げていた。そしてダンスも終わりに近づき
「さー、みんなでいくヨ〜!エンジョーイ、みっしぃ☆」
みっしぃは大声で叫んだ後回転しながらジャンプし、オリビエとヴァイスは髪をかきあげて決めポーズをし
「エンジョーーーイ!みっしーーーぃ☆」
観客達は大声で叫んだ。そしてオリビエとヴァイス、みっしぃはガッシリと固い握手を交わした。
「ハッハッハ……さすがだね、みっしぃ君。キミのダンシング・センス……はっきり言って脱帽したよ。」
「ああ。クロスベルのマスコットキャラだという話も頷ける。」
「みししっ、おにーさんたちもとっても上手だったヨ〜☆どこかでダンスを習ってたの〜?」
オリビエとヴァイスの賛辞にみっしぃは答えた後尋ね
「こう見えても俺は王宮仕込みのダンスを嗜んでいるからな。惜しむ事は女性と踊れなかった事だが……今日のようなダンスは楽しませてもらった。」
「フッ、社交ダンスくらいは嗜んでいるものでね。本来ならレディと優雅にステップを踏みたいところだが、キミと踊るのもなかなか楽しかった。流石はクロスベル一のマスコットと言ったところかな。」
尋ねられた2人は静かな笑みを浮かべて答え
「みししっ、照れちゃうナ〜☆」
2人の言葉にみっしぃは答えた。
(な、何をやっているんだあの人達……)
その様子を見ていたロイドは仲間達と共に脱力し
(どうやらステージに乱入しちまったみてえだな。)
ランディは口元に笑みを浮かべて呟き
(なるべく目立たない
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ