外伝〜お嬢様の捜索〜中篇(前半)
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
……何か興味がある場所が目に入ったら本来の目的よりそちらを優先されるような方ですので…………そのマインツという町に行くまでの道のりに何か殿下の興味を引きそうな場所はありませんか?」
「とは言ってもマインツへ行くまでの道のりにあると言ったら……」
「あの人形工房と化物共が出た”僧院”ぐらいだよな?」
エリゼに尋ねられたロイドは考え込み、ランディはロイド達に確認した。
「……化物が出た”僧院”?……あの、その場所について説明して頂けないでしょうか?」
「え、ええ。とは言っても俺達も原因はほとんどわかっていないのですが――――」
そしてロイド達はエリゼに”僧院”の事を説明した。
「……………………恐らく私の予想ですと殿下はその”僧院”に向かったと思います。」
「ええっ!?」
「何でそう思うんだ?」
エリゼの推測を聞いたロイドは驚き、リィンは尋ね
「話を聞く限り、どう考えても冒険好きな殿下の興味を示しそうな場所ですし…………」
尋ねられたエリゼは疲れた表情で溜息を吐いて答えた。
「ハ、ハハ……大分苦労しているようだな、エリゼ。」
「ええ、それはもう。」
「フフ、面白そうなお転婆姫だね。会うのが楽しみになってきたよ。」
エリゼの答えを聞いたリィンは苦笑し、エリゼは溜息を吐き、ワジは静かな笑みを浮かべた。
「それなら支援課のガレージに戻って車で僧院の近くまで行って、そこから徒歩で僧院まで行こうか。」
「そうね。2台あるから全員乗って行けるし。」
そしてロイドの提案にエリィは頷いた。その後ロイド達は車で僧院の近くまで向かい始めた
〜月の僧院〜
ロイド達が行動を始めたその頃、リースはセリカ達と共に僧院を見つめていた。
「………………」
「……おかしい、どうして……?」
リースが見つめている中、リタは驚きの表情で呟き
「?どういう事じゃ、リタ。」
リタの言葉を聞いたレシェンテは不思議そうな表情で尋ねた。
「はい。以前ここに訪れた事があるのですが……以前のように”冥界”の気配がするのです。………ちゃんと”冥界”の気配の元となる鐘の力は封印したはずなのに……」
「……という事はアルタイルロッジのような現象になっているという事か……」
リタの答えを聞いたセリカは重々しい様子を纏って呟いた。するとその時鐘の音が鳴った!
「!!皆さん、気を付けて下さい!」
鐘の音を聞いたリタが警告したその時
「この匂いは…………!」
リースは表情を厳しくした。するとセリカ達を包囲するかのように霊体や不死者、さらには首の無い鎧騎士や異形の魔物の軍団が召喚された!
「こいつらは”影の国”で現れた魔
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ