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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜お嬢様の捜索〜前篇
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……すみません。本当でしたらもっと早くにお話しすべきでしたけど、本人が絶対に自分の事をお二人に話さないようにと、念を押しましたので……」

2人の様子を見たロイドは申し訳なさそうな表情で謝罪したが

「そんな……!皆さんは何も悪くありません!全て私達が悪いのです!」

「はい………あの娘をこの手から離してしまった私達が悪いのです……そんな私達にあの娘が会いたくないのも当然の事です…………」

ハロルドは真剣な表情で否定し、ソフィアは悲しそうな表情で言った。

「「…………………………」」

2人の様子を見たエリィは辛そうな表情をし、ランディは目を伏せて黙り込んでいた。

「……それで話を戻すけど、もしレン姫に会えたら、どうするつもりなんだい?まさか、僕達にメンフィル皇家からレン姫を奪う片棒を担がせる気なのかい?」

「おい、ワジ……!」

「ちょっと、ワジ君!?」

そしてハロルド達に尋ねたワジの言葉を聞いたロイドとノエルはワジを睨んだ。

「……いいえ…………今まであの娘の事を諦めて、コリンばかりを愛していた私達に今更自分達の娘として受け入れるなんて、虫のいい話だと理解していますし、新たな家族を手に入れて幸せに暮らしているあの娘もそんな事は望んでいないでしょう…………」

「はい……私達はただあの娘にただ一言謝りたいのです…………あの時、手を離してしまった事を…………」

「ほう…………?」

「あら……てっきりその娘を自分達の手元に戻すかと思っていたけど。」

「意外な答えでしたね……」

ハロルドとソフィアの答えを聞いたヴァイス、エルファティシア、アルは意外そうな表情をし

「…………わかりました。多少時間はかかると思いますが、何とか面会できるように手配してみます。」

ロイドは考え込んだ後頷いて答え

「おお……!ありがとうございます……!」

「どうか……!どうか、よろしくお願いします……!」

ロイドの答えを聞いた2人は頭を下げて言った。その後ロイド達はヘイワース宅を出た。

「おい、ロイド。安請け合いしちまって大丈夫か?さすがに今回はかなり難しいんじゃねえのか?仮にもあの嬢ちゃんは皇族で、しかも今はVIP扱いされているから、いくらお嬢がいるとは言え見張りのメンフィル兵達があの嬢ちゃんが乗って来たバカデカイ戦艦の中に通してくれるとはとても思えないし、ミシュラムに滞在していたら警備隊の連中も通してくれねぇぞ?」

ヘイワース宅を出たランディは真剣な表情でロイドに尋ね

「……わかっている。だからこそ一刻も早くリフィア殿下と接触しないと。」

尋ねられたロイドは真剣な表情で頷いて言い

「……エリゼの支援要請の件か。」

ロイドの言葉にリィンは
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