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魔王に直々に滅ぼされた彼女はゾンビ化して世界を救うそうです
第2章『あたたかな手は』
第11話『死徒×戦士×魔法使い』
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子がそうしたいとは言うんですけどね。私達ではどうしようも無いですし、説得してた所なんです――」
「ん、いいぜ。引き受けた」
「へ?」
男は一つ頷くと凄まじい跳躍力で路地を飛び出し、そのまま一息に水田を飛び越えて馬車の隣に着地する。すぐさま馬車の取り巻きの男達が立ち上がり警戒するが、何事かを話すとそれも直ぐに解かれた。
声は聞こえないが、奴隷達の男達が何やら驚愕しているのだけは見て取れる。それを尻目に男は馬車の後ろに回り、布で覆われたその荷台に首を突っ込んだ。
そのまま荷台へと入り、数分待つと男が荷台から出てくる。その手には遠目ではよく分からないが黒い何かが握られており、男はそれを奴隷商達に預けると同じように他の荷台に入っていった。
最後の荷台から出てきた男は、やはりまた持っていた黒いソレを奴隷商達に預けると、そのまま懐から取り出した布袋を奴隷商に渡すと、再度跳躍してこちらへと戻ってくる。
呆気に取られるメイリアとスィーラの横に着地した男はパンパンと手を払うと、二人に向き直って堂々と宣言した。
「――よし、全員買い取ってきた。ウチの家の奴らが来るから、後は家族が居る奴は家族を探して、身寄りの無い奴はウチで育てて、自立出来る程度には育ててやれるだろう。拘束も解いてきたし、一件落着だな!そんな訳でお二人さん、そこの店でお茶でもどうかな?」
「な──」
──そんな馬鹿な!?
愕然とした二人に、男は実に楽しそうに笑って見せた。
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