第一章〜鉄路を越えて 〜蒼穹の大地〜 第3話
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言葉を聞いたエリオットは慌て、エマは不安そうな表情で指摘し
「フン、不甲斐ないな。」
ユーシスは呆れた様子でマキアスを見つめた。
「ま、まあ、無理はしないでくれ。」
「A班、B班共に全員無事に戻ってくること……それが何よりも重要だろう。」
「そ、そうだな。」
「危険な状況に陥らないようそれだけは気を付けておくよ。」
そしてそれぞれの目的地に向かうA班とB班は向かい合った。
「コホン、それじゃあここでお別れだな。」
「B班が向かうのは西……海都オルディス方面の路線か。」
「俺達A班は北東……鋼都ルーレ方面の路線になるな。」
「ガイウスの故郷かぁ……土産話、楽しみにしてるから!」
「ああ、そちらこそくれぐれも気を付けてくれ。」
男子達は互いの顔を見てそれぞれの無事を祈った。
「アリサさん、レンちゃん。どうかお気を付けて。」
「その、お互い元気な顔で再会できるようにしましょう。」
エマとアリサは互いの無事を祈ったが
「フィーとラウラお姉さんはマキアスお兄さんとユーシスお兄さんの時のように学院生活どころか実習地でも喧嘩して周りの人達やエマお姉さん達に迷惑をかけないように気を付けてね♪」
「………うむ、気を付けておく。」
「ん。」
レンは笑顔を浮かべてある意味爆弾同然の発言を口にし、それを聞いたリィン達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中ラウラとフィーはそれぞれ視線を合わせずに頷いた。
(二人に注意する前にレン自身もラウラからフィーの時と同じような目で見られている事に気づいていないのかしら?)
(フン、むしろ気づいていてわざと煽っているのだと思うぞ。)
(ううっ……レンちゃんはB班じゃなくて本当によかったです……もし、互いに微妙な雰囲気になっているフィーちゃん、レンちゃん、ラウラさんの3人が揃ったらユーシスさんとマキアスさんの時以上に苦労したでしょうし……)
(まあ、フィーとラウラの事は置いておいて昔の知り合いらしいレンとフィーの関係は良好の上レン自身もラウラの事はなんとも思っていなく、ラウラだけがレンに対して何か思う所があるだけだから、あの二人の時よりはマシだと思うけど……)
(確かにレン自身はラウラに普通に話しかけていたな。)
(というかレンは何で僕とユーシスが喧嘩していた事を知っているんだ?)
(言われてみればそうだよね……?レンがZ組に来たのはついこの間だし。)
ジト目のアリサの小声に答えたユーシスは呆れた表情でレンを見つめ、疲れた表情で呟いたエマに指摘したリィンの推測にガイウスは頷き、マキアスの疑問を聞いたエリオットは戸惑いの表情でレンを見つめていた。その後A班、B班共
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