第一章〜鉄路を越えて 〜蒼穹の大地〜 第3話
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マキアスはこれからいく実習場所がどんなところなのか考え、エリオットに話を促されたエマは答えた後ラウラとフィーにも話を促し
「……ふむ。私も見たことがないな。」
「わたしはあるけど。」
話を促された二人はそれぞれ真逆の答えを口にした。
「ほう、そうなのか?」
フィーの答えを聞いたラウラは目を丸くした後フィーに尋ねたが
「ん、団の上陸作戦について行った時に。」
「…………………………」
フィーの説明を聞いて目を細めて黙り込んでフィーを見つめ、その様子を見ていたマキアス達は冷や汗をかいた。
「そ、そう言えばラウラ。君の故郷の”レグラム”にも遺跡があるんじゃなかったか?」
「確か……”聖女のお城”だったっけ?」
そして場の空気を変えるかのように質問したマキアスにエリオットは続いた。
「ああ……”ローエングリン城”だな。レグラムの街から見える湖に面した壮麗な古城でな。霧の晴れた日など、あまりの美しさに溜息が出るくらいだ。」
「へえ〜……」
「それは一度、見てみたいな。」
「ええ……一体どんな景色なんでしょうね?」
ラウラの説明を聞いたエリオット達はそれぞれ興味ありげな表情をしていたが
「んー……腕のいい狙撃手に陣取られたらやっかいそうな場所だね。」
「…………………………」
フィーの推測を聞いて真剣な表情でフィーを黙って見つめるラウラの様子を見て冷や汗をかいた。
「うーん、苦戦してるな……」
その様子を見守っていたリィンは疲れた表情をし
「フン、思った通りか。」
「はぁ、フィーにも悪気は無いんでしょうけど……」
「ラウラお姉さんもいちいちフィーの答えに反応しているものねぇ。」
「確かに、いつも泰然としている彼女らしくはないな。」
ユーシス達はそれぞれB班のメンバーを心配した。その後列車は帝都ヘイムダルに到着し、他の列車に乗り換えるリィン達は列車を降りた。
〜ヘイムダル中央駅〜
「帝都ヘイムダルの玄関口……相変わらず、巨大すぎる駅だよな。」
「帝国どころか、大陸最大の駅と聞く。大小合わせて10もの路線が集まる場所は他にはないだろう。」
「初めてここで乗り換えた時は人の多さに唖然としたが……さすがに早朝は人が少ないな。」
「まあ、出勤時間にはまだ早いからでしょうね。」
ガイウスの意見に頷いたレンが推測したその時、疲れた表情をしたマキアス達がリィン達に近づいてきた。
「……すまない。何だか自信がなくなってきた。」
「ちょ、ちょっと。あきらめるの早すぎない?」
「まだ、実習地にもついていないのですよ?」
マキアスの
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