第一章〜鉄路を越えて 〜蒼穹の大地〜 第3話
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スは小声で呟き
(まあ、こちらのことは心配しないでくれ。あの二人のこともエリオットとエマ君と協力して何とかフォローしてみよう。)
(ちょ、ちょっと難しそうな気もするけど……)
(マキアスさんとユーシスさんの時と比べれば、まだマシですから恐らくフォローできると思います……)
(そうか、わかった。)
(よろしく頼む。)
マキアスとエリオット、エマの言葉にリィンとガイウスはそれぞれ頷いた。その後レン達は列車に乗り込み、席に座るとシャロンからもらった朝食を食べ始めた。
〜列車内〜
「へえ……このサンドイッチ、美味しいな。」
「ハム、レタス、チーズ……それにピクルスも挟んでいるのか。」
「うふふ、シンプルな素材を下ごしらえが引き立てているわね。塗っているバターも一工夫しているでしょうね。」
「紅茶の淹れ方も完璧……レモンの風味と甘さもいい。なかなか大したメイドを雇っているじゃないか?」
クラスメイト達がそれぞれ朝食の感想を言い合っている中、クラスメイト達と同じように満足した様子で紅茶を飲んでいたユーシスは感心した様子でアリサを見つめた。
「雇っているのは母だけどね。ま、実際メイドとしては大したものだと思うわよ。家事全般に各種接客はもちろん、RFグループ会長である母のスケジュール管理もしてたから。」
「どう考えてもメイドさんの仕事じゃない気がするんだが。」
「うふふ、シャロンお姉さんの事だからそれらも全て”メイドですから”って答えるだろうけどね♪」
アリサからシャロンの説明を聞き、メイドとしての範疇を超える仕事をしているシャロンの能力の凄さにクラスメイト達と共に冷や汗をかいたリィンは指摘し、レンはからかいの表情で指摘し
「ええ、それだけ優秀なのにどうして私の所に来るんだか……どう考えても母様と一緒に何か企んでるとしか……ブツブツ。」
二人の指摘に頷いたアリサはジト目で独り言を呟き始め、アリサの様子を見たリィン達は冷や汗をかいた。
「まあ、好意は素直に受け取っておくべきだろう。」
「そうだな、こうして朝早くに用意するのも大変だっただろうし。」
「わ、わかってるってば。……それより……ねえ、あっちの方なんだけど。」
ガイウスとリィンの指摘に気まずそうな表情で頷いたアリサは隣の席に座っているB班のメンバーの様子を見つめた。
「しかし”ブリオニア島”か……古代文明の遺跡があるらしいがどういった場所なんだろうな?」
「そう言えば僕、海ってみるの初めてなんだよね。委員長はどうなの?」
「私は山の中にある秘境で育ちましたから、私も海を見るのは初めてですね。ラウラさんとフィーちゃんはどうなんですか?」
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