第一章〜鉄路を越えて 〜蒼穹の大地〜 第3話
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、どうか道中、くれぐれもお気を付けください。このシャロン、一日千秋の思いでお待ちしておりますわ。」
「はいはい、気を付けるわ。……って、シャロン。あなたまた何か企んだりしてないわよね?」
「……?何のことでございますか?」
ジト目のアリサに見つめられたシャロンはアリサの行動の意味が理解できず、不思議そうな表情で首を傾げた。
「ち、違うならいいんだけど。……まあいいわ。それじゃあ行ってくるわね。」
「はい、行ってらっしゃいませ。」
「それじゃあ、行ってくるわね。」
「留守中、よろしくお願いします。」
そしてリィン達はシャロンに見送られて寮を出た。
「ふわ〜……A班も行ったわね。」
A班が寮を出るとサラ教官がシャロンに近づいてきた。
「サラ様、お早うございます。起きていらっしゃったのならお見送りされればよろしいですのに。」
「ま、”特別実習”は当日の朝から始まってるからね。指導・評価する側としては色々と気を遣ってるってわけよ。」
「なるほど、道理でございますね。」
サラ教官の説明を聞いたシャロンは納得した様子で頷いた。
「―――それより、一つ質問。”アナタの方”はいつ戻ってくるわけ?」
「ふふっ、サラ様はお鋭くて困ってしまいます。―――そうでございますね。お嬢様がたの実習が終わる頃までには、とだけ。」
「なるほどね。」
その後寮を出たレン達が駅構内に入るとB班のメンバーが構内にいた。
〜トリスタ駅〜
「あ、リィンたち!」
「皆さん、おはようございます。」
「そっちも出発か。」
リィン達に気付いたエリオットは声を上げ、エマは会釈し、マキアスは呟いた。
「ああ、そうだけど……」
「えっと……」
リィンとアリサは微妙な空気をさらけ出しているラウラとフィーに視線を向けた。
「……なに?」
「そちらは乗車券を購入しなくていいのか?」
「いや……うん、そうだな。」
「今回、帝都までは一緒の列車だし……」
ラウラの言葉にリィンとアリサは頷き
「とっとと購入するぞ。」
ユーシスに促され、レン達はそれぞれ切符を購入した後ホームに向かうと放送が入った。
まもなく2番ホームに帝都行き旅客列車が到着します。ご利用の方は、連絡階段を渡ったホームにてお待ちください。
「えっと……タイミングが良かったわね。」
「ふふっ、そうですね。」
「……そうだな。」
「……ん。」
微妙な空気をさらけ出し続けているラウラとフィーの様子にリィン達は冷や汗をかいた。
(相変わらずのようだな。)
その様子を見ていたユーシ
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