第4話
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チューニング。荒ぶる神よ、千の刃の咆哮と共に砂塵渦巻く戦場に現れよ!!シンクロ召喚!!いざ出陣、レベル10【超重荒神スサノ−O】!!」
超重荒神スサノ−O DEF3800
「見ているか、遊矢!!これが俺の答え、これが俺の『不動のデュエル』だ!!」
「見てるよ、権現坂。今のお前に迷いは見えない」
「ああ、そうだ。お前と同じく、俺も俺の道を見つけた!!見ていてくれ、遊矢!!」
なるほど。友人、違うわね、親友なんだろう。完全に素の遊矢だ。そっか、柚子以外にも素の遊矢を知っている人がいたんだ。まあ、それも普通か。けど、いいなぁ。私はたまにしか見れないんだけどなぁ。
「行くぞ!!」
「あいやそこまで!!この勝負、我が息子、昇の負けとする。不動のデュエルとは何事にも動じぬ心こそ肝要。勝つために他流派の技を盗んだ時点でお前は負けていた!!」
「それは違うぞ、親父殿。これが俺の不動のデュエルだ!!」
「お前の?」
「親父殿、親父殿は何に不動の真髄を見られた?」
「無論、先代の、儂の親父殿の背中だ。一切の迷いなく、状況にも、世間にも流されず、自分自身のデュエルを行う漢の背中だ!!」
「だが、俺は他の物に不動の真髄を見た!!俺は親父殿が幼い頃に連れられ嵐に見舞われたあの山にこそ不動の真髄を見た!!何が相手であろうと、決して負けない強さを山に見た!!それを信じていた!!それでも、昨今のデュエルの環境は変わった。様々な召喚方法、新たなカード群に俺は自分を見失いかけた。そんな中、旅に出る直前の遊矢に俺は尋ねた。そして遊矢の答えは『もう一度山に行けばいい。もう一度その山から不動を見せて貰えばいい』と。そして親父殿が知るように山に篭った。そして山の持つ真の不動を俺は知った」
「それは、なんだというのだ」
「山は不動に有って不動で有らず!!」
「何!?」
「山は不動に見える。だが、実際には少しずつ変化している。それは木々の成長、食物連鎖、四季の変化、天候による変化、その他多くの変化を山は行っている。それでも山は不動だと見れた。何故ならその変化の全ては土台があってこそ起こりえることだからだ。そして、土台だけでは山とは言えぬ。色々な変化が起こり、それを支える不動の土台が存在する。それが、俺が知った山の真の不動!!不動に有って不動で有らず!!例え表面上が変化しようとも、それを支える不動の心構えがあれば、不動のデュエルだと、俺は主張する!!それによって破門されても構わん!!俺は俺の信じた道を行く!!それが俺の答えだ!!」
「昇、お前」
「待たせてしまったな」
「悪いと思うのなら、これからその本気を見せてください。
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