第4話
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うですね。そのためにも私ももっと頑張らないと」
「あの、チャンピオン。デッキ診断をお願いしてもいいでしょうか?」
「うん?あれ、もうそんな時間だった?」
慌てて時計を見ると確かにデッキ診断の時間になっていた。
「ごめんね、瑠璃。次の仕事に行ってくるよ」
「いえ。頑張ってくださいね」
席を立ち、伝票を持ってレジに向かい会計を済ませてからデッキ診断に来た子と一緒にLDSの一室に向かう。
「あの、先程の人は、その、チャンピオンの恋人なのですか?」
「へっ?いいや、違うよ。半年の休暇の間に旅先で出会ってお世話になったんだ。それで、舞網に用があるっていうんで一緒に帰ってきて、そのまま色々とね。今度のチャンピオンシップに出るために、公式戦8連勝を目指してる最中。もう6連勝だからあと2戦だね」
「えっ?でもチャンピオンが戻ってきてからそんなに時間が経っていませんよね?」
「だから公式記録は6戦6勝。勝率10割」
「すごいですね」
「まあ、デッキ診断とかこまめにしたからね。扱うカードもすごいからね。ちなみに主戦力のモンスターは通称特殊召喚絶対殺すマンだから。ほい、入って」
ハートランドから戻ってから少しでもデュエリストの質を高めるためにデッキ診断の仕事をしている。赤羽零児にも協力してもらい、場所だけでなくデッキ診断後に診断で紹介されたカードがLDS系列のショップで割引が行われるようにもしてもらった。これで少しでもアカデミアに対抗できればいいんだけど。
「それじゃあ、デッキを見せてもらえるかな?」
デッキを預かりカード別に広げてデッキを確認する。
「ふむふむ、トークン主体の『冥界ターボ』にペンデュラムを加えてリリース要員を確保した形か」
デッキを元に戻してデュエルディスクに装填してシャッフルを行い、5枚ドローする。5枚を書き出して先行1ターン目の動きを見てからデッキに戻し、シャッフル後に再び5枚ドローする。それを繰り返してバランスを確認する。
「なるほどね。中々高レベルでまとまっているね。ペンデュラムのために多少バランスが崩れた感じかな?」
「そうなんです。できれば安定性を高めたいのですが、どうすればいいでしょうか?」
「そうだね。まずはトークン主体に戻すのが一番早いね。だけど、それじゃあ面白くないし、逆にペンデュラムを主体にしよう。まずはトークン生成の魔法を抜いて、ペンデュラムに『魔術師』を使っているけど、こっちの方がリリース要員を確保しやすいよ」
部屋の端末を弄ってモニターに映し出すのは『イグナイト』達だ。
「『イグナイト』は両方のペンデュラムゾーンに『イグナイト』がセットされている時に両方を破壊してデッキから戦士族・炎属性モンスターをサーチ
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