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シークレットゲーム 〜Not Realistic〜
異常者
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が、それでこれはどう言う状況だ?」
刀真は銃をしまいつつそう聞く。
修平はその言葉に答えを返せれる訳でもない。自分でも判らないからだ。目の前の女性の事が特に。
「……あなた方。なぜ、私の邪魔をしたのですか?」
「へぇ……随分と物騒なメイドね? でも、先に言っとくけど私は銃を仕舞わないわよ? 妙な真似したら、あんたの手足をこの銃で打ち抜いてやるわよ」
「それはどうでしょう?
あなた
(
・・・
)
にそんな事が出来るとは思えませんが」
「ふぅん……、そう思うなら試してみる?」
悠奈とメイドの間で鋭い視線が交錯する。
刀真はただ、冷静にその女の事を見ていた。明らかに不利なのはあの女の方だ。近接戦闘で、銃に勝る事はあるとは言ったが、距離を取りつつ 銃を向けている状況では圧倒的に銃が有利だ。
だが、自信に満ちたあの表情を見ると強ち強がりでは無いとわかる。
この間を一気に詰め、刃を先に届かせる絶対の自信があるようだ。
「悪いが、悠奈と手を組んでてな。戦ると言うのなら、オレも相手になろう」
軽く手を振りつつ、刀真はメイドを見ていた。
まだ、銃を持っているわけではない。懐に仕舞ったままだ。
だが……、明らかに表情が変わった。余裕のある含み笑いをしていたのだが、それが一気に止んだのだ。
「ッ……。ちっ」
明らかに不快な表情を見せたのはメイド姿の女のほうだった。
何かを察知したのか……、少しずつ下がり距離を取っていた。
「待ってくれ! 2人とも! その人は多分オレ達の敵じゃない!」
もういつ戦闘になってもおかしくない状況で慌てて修平は叫びとめた。
「あら修平。こんな女を庇うの?」
悠奈の視線は鋭い。
なんであれ、誰であれ、人を殺そうとする者は自分の敵。そう決め、手足を打ち抜いて縛ってでも阻止すると強く自分自身で決めていたから。
「……オレ達が乱入したのは途中からだ。聞こう」
「ちょっと、刀真まで? 信じる、っていうの??」
悠奈は呆れるように言っていた。
こんな状況でも、そんな表情が出来る悠奈。目の前の女はやばいと感じるが、もっとやばい男を知っている為、悠奈にはまだ少しの余裕があったようだ。
「違うんだ悠奈、聞いてくれその人はオレ達を助けてくれたんだ」
「ほう……」
刀真は考える。
ならば、襲ってきたのは多分、あのリボルバーを持った男だろう。その男達を襲っていたのが目の前の女なのだから。
「ん? どういうこと?」
悠奈はわからず修平に聞いていた。銃口は逸らせずに。
「俺にもよくわからないが……、今のは全部事実だ。だから、その銃を降ろしてくれ」
「………修平が言いたい事は判った。……でもね
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