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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第55話 女の戦い
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を訊いて、ギクッ!! と、そんな感じの擬音が一瞬聞えたような気がした。間違いない。的中してしまっているのだから。

「あなた、彼の『血』 そんなにおいしい? あなたは彼を「食糧」として利用してるわけだ? それで、カイト君は何!!?? あなたは、カイト君も何かに利用しようとしてるのかしらね? ひっどい女! あははは! 2人を奪られた時のあなたの顔…見物だわ。さいてーな女だもんっ! 直ぐに2人とも 呆れて離れていくわよ」

 そこまで言い終えたくるむは、怒りの表情がまた変わり、高らかに笑っていた。
 どうやら、既に勝ち? を確信してるように。

「ちがっ… そっそんな…利用だなんて… 私は…」

 モカは、自身も今日まさに、気にしていた事を公然と言われてしまった為、モカはかなり動揺してしまった。その時。

 教室の扉が、がらっ と開く。


「ふぁぁぁ………。ううーん…うるさいなぁ 何の騒ぎ??(折角追っかけがいないのに………)」


 そこからは、眠そうに目を擦っているカイトが顔を出し、そして、更に廊下、モカの後ろからは。


「モカさーーん!!」


 走って駆け寄ってくるつくねがいた。



「「!!」」



 まさかのタイミングで役者が揃った。言い争いの中心、渦中の人物だと言っていい2人が、殆ど同時に。


「(修羅場)」
「(うん…修羅場だな…)」


 周りの生徒(ギャラリー)が言う通り、まさに修羅場だ。息が詰まりそうになる修羅場、である。

 周囲の生徒たちは、なぜこんな空気になってしまったのかは、理解できる。……だが、今まさに遭遇したカイトには、何が起こっているのか判らない。
 ただただ、妙に注目されている事と……、明らかに、空気が重くなってしまっているのが判る。嫌でも判ってしまう。
 
「(………えええ!? な、何、この空気……?? え、えと……モカと、くるむ……? 女の子同士の……いざこざ……?? え、えっと……オレこういうのはちょっと……)」

 一瞬で、その空気の悪さを感じ取ったカイトは、死線? ではなく、視線を浴びているのもお構いなく、ジリジリと後ずさりをする。扉をゆっくりと、1mmずつ 閉じようとした時だ。

「モカさん! さっきはゴメン! 急に逃げちゃって…」

 やや遅れて場に入ってきたつくねはモカに謝罪をしていた。どうやら、空気を感じ取ってない様だ。モカの後ろから駆け寄ってきたから、と言う理由で。

 それを見たカイトは、心の中で軽くガッツポーズをする。

「(っ! よ、良かった! つくねもいる! ここは適任者が一番だ! きっと、全てを収めてくれる(てきとー) よしっ、全部つくねに任せよう! そうしよう!)」

 カ
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