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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第55話 女の戦い
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分の事を考えて、一瞬矛盾を感じていたのだが、くるむから すかさず追撃が来た為、考えを遮断されてしまう。

「我慢できないのよ! あなたは私の大いなる「計画」の邪魔する最悪に目障りな女だわ!」

 モカに敵意を向けたくるむは、指をびしっ と、モカに突き付けた。
 それはまるで、某ゲームの『異議あり!!』や、某アニメの『犯人はお前だ!!』の様な勢いとポージングである。

 そして、突き付けられた当の本人は何のことか判らず、ただただ困惑する。

「え?? ……計画??」

 計画、と言われてもモカ自身には全く身に覚えの無い事だ。それを唐突もなく言われても理解する事が出来ない。

「……わかんない様なら説明したげるわ!」

 くるむは、戸惑うモカを見て、にやりと笑うと高らかに計画についてを 説明した。



 それはなんと!



 《陽海学園ハーレム化計画》



 なるものだった。

 その壮大なる計画を訊いて、流石の 美少女loveな男子達も若干……、いや、結構引いていた。男子だけでなく、女子もいたから、と言う理由もあるだろう。

計画(プラン)は完璧だったのに… すぐに、みんなが私に夢中になるはずだったのに……」

 くるむは、最初は笑みさえ浮かべていたのだが、段々、体を震わせていき。

「赤夜萌香ッ!! この学園の男達は私じゃなくあなたに夢中になっちゃったのよ!!! オマケに、入学早々に彼氏2人〜っとか噂されちゃって!! (怒) ぜ〜〜〜ったい、許せないわっ!! 私が女の魅力で負けるはず無いのに!!」

 くるむは、モカに思いっきり顔を近づけ、至近距離でにらみつけた。


「(逆恨みだ……)」
「(すっげ……、ここまで来たら、ある意味…)」
「(うん……ここまでくると清々しいかも…)」


 呆れるを通り越して、感心してしまうのは、周囲である。

 その間も、くるむとモカは、火花を散らしながらにらみ合う。……と言うより、くるむがモカに一方的に睨んでいた。

「だから、私はあなたを やっつけて私のほうが優れている事を証明する事にしたのよ! ……そこで、まず! あの青野月音君をあなたから奪う事でね! ……そして、その次は御剣怪斗君っ!!(本命!!)」
「ええええ! そんなっ やめて! つくねとカイトは関係ないじゃない!!」

 押されっ放しだったモカだが、流石に自分のせいで、2人が巻き込まれてしまうのは我慢出来なかった様で、関係ない、と言うのだが、くるむの追撃は終わらない。

「さっき、つくね君にも、カイト君にも近付いてみたけど……、彼らってとってもいい香りがするのね? 特につくね君のほう。 ……まるで、人間(・・)のように」

 くるむの言葉
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