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NARUTO〜サイドストーリー〜
SIDE:A
第三話
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にも血継限界なんていないはずなのに。あら? ということは、汐音も将来ハルトのようなとんでもない子に育つのかしら……?」


「九尾の封印が解けたってことは九尾のチャクラが足りないってわけで、それを補えるハルトは九尾クラスのチャクラを持ってるってこと? ハハッ、僕たちの息子は将来大物になるに違いないね……」


「流石は妾の主といったところかの? まあ妾を僕にするのじゃから、それくらいが丁度いいじゃろうて」


 流石に【創造忍術ノート】の存在を知られるのは拙いと思ったハルトは異能という形で扱った。人が良いためか納得は出来ていない様子だが疑ってはいないようだ。


 とりあえず三者三様落ち着いた。ハルトの質問タイムは終わったため、今度は九尾へと焦点を向ける。


 ヒルゼンは年老いても覇気を感じさせる力強い目を向けながら、心の底を見極めるようにジッと九尾の目を見つめた。


「さて、九尾よ。次はお主について聞きたいことがあるのじゃが、よいだろうか?」


 腕を組んで数秒考えた九喇嘛は鷹揚に頷いた。


「ふむ……。まあいいだろう」


「かたじけない。お主はハルトの使い魔になったと聞いたが、それは真かの?」


「うむ。この童にどうしてもと言われたのでな。まあ相手は寿命が短い人間だ。妖狐である妾からすれば百年などあっという間に過ぎ去るしの、童の使い魔とやらになるのも一興」


「ふむ、なるほどのぅ。……お主からすれば我らは長年自由を奪い苦しめてきた相手じゃ。里を襲う意思はあるかの?」


 執務室に緊張が走る。ミナトはいつでも動けるようにチャクラを練り、汐音とクシナを守るように前に出る。クシナも汐音を胸に抱きながら凛とした表情で真っ直ぐ九喇嘛の顔を見た。


 その心の底を見据えるように九喇嘛の目をジッと見るヒルゼン。


 ハルトは九喇嘛の色打掛の裾をキュッと握った。見れば緊張感の欠片もなく、ぽわ〜っと気の抜けた顔で事態を見守っている。


 このどこか気の抜けた顔が普段のハルトである。息子の話を聞いて独り立ちされた親の心境でいたミナトたちは、変わらない普段と同じ姿に深い安堵感を覚えた。と、同時に張っていた緊張の糸が緩んでしまう。


 緊張が緩んだ空気の中、口を開いたのは九喇嘛であった。


「……確かに妾はお主たち木の葉の人間が嫌いじゃ。一方的かつ理不尽な理由で妾を閉じ込め、自由を奪ったお主たちに憎しみを感じる。が、里を襲うつもりはない」


「ほっ、それはどうしてじゃ?」


「ふん、ただの気まぐれじゃ。まあ、仮にも妾の主がこの里の人間であるしな。主の使い魔でいる間は手を出さんと誓おう」


「ありがたい。儂としてはその後も里のもの
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