SIDE:A
第三話
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多分そういう一族ならではの忍術とか、術や能力も忍術という形で作ることができると思う。俺はこれを創造忍術って呼んでるよ」
『…………』
返ってきたのは予想以上の話だった。
忍術の開発は誰もが行える。しかし、それは当然なことながら、本人が持つ属性に基づく忍術であるし、高ランクの忍術の開発や習得は並大抵のことではない。火遁の適正があるからといって火遁の術の全てが使えるわけではないのだ。それは本人の生まれ持っての才能やセンスなど、目に見えない要因に左右されるからである。
しかし、今ハルトが言った話はその次元に留まらない。極論を言えば血継限界など血族が持つオンリーワンの忍術を含めた全ての術を網羅することも可能であり、さらに言えば想像が及ぶ範囲であるならばそれを忍術という型に嵌めることで再現が可能ということだ。
これはとんでもないことだ。他里に知られれば誘拐されて細胞の一つにいたるまで研究され尽くされない。
これほどのものだとは思っていなかったのか、クシナは絶句している。ミナトは難題に直面したとでもいうように頭を抱え、ヒルゼンは目を細めて顎鬚を撫でていた。
あの九喇嘛でさえ目を大きく見開いていた。
腰を下ろしたミナトはハルトの肩を掴むと、真剣な顔で言い聞かせた。
「――ハルト、今の君なら理解できると思うけど、このことは絶対に誰にも話しちゃいけないよ。僕たちだけの秘密にしておくんだ」
「そうじゃな……。情報はどこから漏れるかわからん。これは儂らの胸の内に秘めておくべきじゃろう」
「ハルトに変なことをする奴は私がぶっ飛ばしてやるってばね!」
「クシナ、口癖。それで、その目は創造忍術とやらで作ったのはわかったけど、どういう能力があるんだい?」
その言葉に全員から好奇の目を向けられた。
「これは解析眼って言って、その名の通り万物を解析する眼だよ。とはいっても、実際に解析できるのは生き物や術だけだけどね。この眼で母さんの状態を分析したんだ、で、普段の状態と比較するとチャクラと生命力が圧倒的に不足してたから、それを補ったってわけ」
「ちょっと待って、チャクラと生命力を補うってどうやって? まさか、自分のチャクラや生命力を供給したのか?」
「うん。幸い、俺のチャクラや生命力はすごいあったから、補填しても問題なかったよ」
ケロッとした顔でそういうと、もはや驚愕を通り越して呆れたような目を向けられた。
「創造忍術だけでも規格外じゃというのに、その上チャクラや生命力まで規格外とは……。流石はミナトたちの子と言うべきかの?」
「ハルトの創造忍術は血継限界? でもうずまき一族も波風一族の中
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