第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#18
戦慄の暗殺者W 〜Marionette in the Mirror〜
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ッ! おバカさん……!」
マリアンヌが笑みを深くすると同時に、
純白の長 衣が先刻同様、否、ソレ以上に素早く拡散して
羽根吹雪のように捲き上がり、空間を舞い踊って
スタープラチナの連撃を全て防御、吸収する。
「チィッ! “コレ” すらも防ぎやがるのか!」
音速の動きにすら対応する「宝具」の潜在能力に驚愕しながらも、
承太郎は反撃に備えスタンドのバックステップで距離を取る。
しかし彼が背後に飛び去るよりも速く、マリアンヌの長 衣が再動。
(ッッ!!)
捲き上がって収斂し、正面のあらゆる角度から
白の帯撃が豪雨のようにスタープラチナへと降り注ぐ。
「クッ!」
承太郎は咄嗟に十字受けの構えで防御体勢を執らせ、
顔と首筋を腕の中に埋めさせるとやや前屈の構えで腹部の面積を減らし
更に左足を上げて脇腹を防ぐ。
ズギャギャギャギャギャギャギャッッッッ!!!!
流麗に煌めく神秘的な外見とは裏腹に、
凶暴な炸裂音がスタープラチナの全身を撃ち抜いた。
「グッ!?」
苦痛に顔を歪める承太郎の脇を、
マリアンヌがパールグレーの長髪を揺らしながら華麗に飛び去っていく。
連撃でガードを抉じ開けられさらに衝撃で背後に弾き飛ばされたスタープラチナと、
そのダメージの影響を受けた承太郎の両腕部と右脚部が学ランごと
鎌 鼬にでも遭ったかのように引き裂かれ鮮血が空間に飛び散る。
「!」
承太郎は自分とスタンドの蹴り足で何とか崩れた体勢を立て直し、
リノリウムの上に急ブレーキをかける。
しかし。
その眼前に再び、清らの微笑を浮かべたマリアンヌが
長 衣を気流にはためかせながら迫る。
(クッ!? 向かえ討つのはマジィ……!
アノ長 衣の「能力」でこっちの「攻撃」が全部 “カウンター” になっちまう……!)
「せえぇぇぇぇぇぇぇいッッ!!」
マリアンヌは手練の手捌きで閃光の三連撃をスタープラチナの急所
「聖門」「秘中」「水月」の位置に向けて撃ち出してくる。
「オラオラオラァァァァァァッッ!!」
スタープラチナは精密な掌の動きでその閃撃を全て迎撃する。
急所に向かって撃ち出された長 衣は、
スタープラチナの胴体に掠る事もせず全て撃ち落とされる。
(“コレ” は……見切れる……!)
「ハアァァァァァァァッッ!!」
地に足を着いたマリアンヌは、
直進の動作で発生した力を殺さず軸足を滑らかに反転させ、
円舞のような流麗の動きで身体を何度も廻転させながら
遠心力の増幅した巻撃をスタープラチナに向けて次々と繰り出す。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!」
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