日常編1
第63話竜と雪乃
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アイツーーー
「そしたら・・・『通算0勝4254敗だし』って」
マジキモイんですけど。つーか雪乃さんは何でそんなの覚えてんだよ。というか雪乃さん分かってるのか?そんな4254敗も勝負挑む奴だ。龍星ーーーアイツ相当なドMだぞ?
「その時、龍星が相当なドMだって分かったわ」
ちゃんと分かってたみたいだな、アイツがドMだって。流石にドン引きだっただろーーー
「それで私、こう思ったわ・・・『カワイイ♪』ってね。それからハートに火が点いたわ」
あ、この人ドSだ。
「お腹のこの子の時も私が主導だったし。あっ、でも後半戦逆転されちゃったな〜・・・/////」
「あの、思春期の高校生男子にそういう事言うのやめてください」
というかそれ以前に『〜隻腕の大剣使い〜』が削除されるんでやめてください。とにかく話を反らさないとーーーそうだ。ケンブリッジの頃の龍星を知ってるって事はーーー
「雪乃さんも、ケンブリッジにいたんですか?」
「ええ・・・最初は少し生意気な年下の男の子だと思ったわ」
まあ実の父親ですら小馬鹿に出来た奴だ、そこまで他人に興味を示さなかったのかもなーーーあれ?だったら何で雪乃さんと結婚したんだ?
「・・・聞きたい?」
「え?」
「私とリューセーの馴れ初め♪」
馴れ初めーーー確かにこんな美人さんとはいえ、あの他人を猿と同列にまで見下してた龍星が雪乃さんに惚れたのか気にならなくもない。恥ずかしいエピソードだったら今後アイツを弄るネタになりそうだし、そうだなーーー
「・・・聞かせてください」
「う〜ん。そうねー・・・出会ったのはケンブリッジの入学式の時ね」
オレと雪乃さんはリビングの向き合うように設置してあるソファーに座って、雪乃さんと龍星が出会って、今こうして夫婦になるまでの馴れ初め話を始める。
「当時の私は16歳。イギリスの高校を飛び級・首席で卒業して、ケンブリッジに入学したの。そこで新入生の中に一人、私と同じ日本人の男子がいたわ」
「それが龍星?」
「ええ」
そうか、雪乃さんと龍星は大学の同級生だったのか。しかも雪乃さんは入学当時16歳って、雪乃さんも天才少女だったって事か。
「当時リューセーは15歳、中学を卒業してイギリスの高校に留学・・・それどころか、入学から3ヶ月で飛び級を重ね卒業したの」
身内からしてもメチャクチャだなーーー
「今でこそ言えるけど、その時私は少しひねくれてたの。『何であんな子がこの一流大学に入れたのか』、『何で私があんな奴に劣るんだ』って。リューセーは私よりもずっとスペックが高かった。恋愛感情どころか、最初はライバル意識しかなかったわ」
今の雪乃さ
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