機動戦艦ナデシコ
1398話
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と恥ずかしそうな視線を向けているルナマリアと、映像を見比べる。
「うん、似合ってるんじゃない? 凜々しい顔立ちがよく合っているわよ?」
シェリルもそんなルナマリアを見ながら、笑みを浮かべて告げる。
ちなみに、笑みは笑みでも馬鹿にしたような笑みではなく、可愛いものを見るような笑みだ。
多分初々しさに思うところがあったのだろう。
「と、とにかく! その話はそれまでにしてですね! もし良ければアクセルさんやシェリルさんが何をしにプラントまでやって来たのか聞いてもいいですか?」
「あら、遊びに来たってだけじゃ駄目?」
「別に駄目って訳じゃないですけど……」
そう答えつつも、ルナマリアの口調は少し不満そうな色がある。
いや、そこまでおかしな話じゃないか。そもそも、俺とシェリルのような有名人がいきなりプラントに現れ……その上、自分達が服屋から出ようとした瞬間、ぶつかりそうになったのだから。
「ふふっ、冗談よ冗談。けど、別に遊びに来たってのも嘘じゃないのよ? 実際デートのつもりでもあったんだし」
「あ、それであの服屋に?」
メイリンが理解したといった感じで頷くと、シェリルは笑みを……艶然とした笑みを浮かべる。
歌手のシェリル・ノームではなく、女としてのシェリル・ノーム。
そんな艶のある笑みに、尋ねたメイリンの顔が急速に赤く染まっていく。
……今のシェリルを見れば、それこそ女でも惹かれる奴は多いだろう。
「そ、それでですね! えっと、じゃあデート以外にも目的はあったって事ですか?」
こちらもメイリン程ではないにしろ、薄らと頬を赤く染めながら告げるルナマリアに、シェリルは頷く。
そこには、一瞬前まであった艶のある笑みは既に消え、いつも通りのシェリルの姿があった。
「ええ。最近プラントでも知る人ぞ知るって歌手がいるらしいから。ちょっと会ってみたくてね。もし私の目に叶うようなら、今度行われるコンサートに参加を誘ってみようと思って」
「ええっ!? シェリルさんと同じコンサートに!?」
そんなに驚く事か? と一瞬思ったが、すぐにその考えを否定する。
そもそも俺の場合はシェリルと常に一緒にいる関係上どうしても慣れが出てくるのだが、普通の人にしてみれば、どうしたってシェリルというのは高嶺の花といった感じなのだから。
そういう意味では、俺の家にいるレモン達にとってシェリルに対する認識は一般人とは大きく違うんだろうな。……いや、俺の家だけじゃなくてシャドウミラー全体でもそんな感じなのか?
……うん、何だか普通にありそうだが、その辺に関しては取りあえず置いといて話を進めよう。
「ミーア・キャンベルって歌手なんだけど、知ってる?」
「あ、私知っています!」
シェリ
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