機動戦艦ナデシコ
1398話
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マリューが一番その辺については詳しいだろう。
「え? どんな無茶をしてきたんですか?」
シェリルと俺の様子に面白そうな雰囲気でも感じ取ったのだろう。ルナマリアが興味深そうに尋ねる。
「そこまで言われる程じゃないって。それにザフトにとってはあまり面白くない事だぞ?」
これは事実だ。
そもそも俺がアークエンジェルに乗っていた以上、敵対していた相手は当然ザフトな訳で、つまりそのザフトが……正確にはクルーゼ隊が一方的に負けるような戦いについての説明となる。
ザフトの赤服として高いプライドを持っているルナマリアにとって面白い話ではないだろう。
「それよりMS隊の隊長ってことだったけど、ルナマリアはどんなMSに乗ってるんだ?」
インパルスなら、もしかして機密だから言えないんじゃないか。
そう思ったのだが、ルナマリアはあっけらかんとした様子で口を開く。
「インパルスっていう新型機です」
「……新型機って、それを俺に言ってもいいのか?」
インパルスに乗っているというのは、予想の範囲内ではあった。
原作でもルナマリアは最終的にシンの後を継いでインパルスに乗っていたのだから。
だがそれでも、まさかこうもあっけらかんとした様子で自分がインパルスに乗っているというのを口にするとは思わなかった。
機密とかじゃないのか?
そんな俺の様子に、メイリンはそっとどこからともなく取り出したPDAを差し出してくる。
「ちょっ、メイリン!」
それが何を意味しているのか、ルナマリアは分かったのだろう。慌ててそのPDAを奪おうとしたのだが、既に俺の目はしっかりとPDAに映し出されていた映像を見ていた。
そこには、背後にインパルスが映し出された状態でポーズを取っているルナマリアの姿。
パイロットと言うより、グラビアアイドルじゃないかと思ってしまうのは、ルナマリアの顔立ちが整っているのも大きいだろう。……これで着ているのが赤服じゃなくて水着だったら、完全にグラビアアイドルだな。
うん? MS隊の隊長なら白服じゃないのか? 一瞬そんな風に思ったのだが、よく考えてみれば原作でもレイは白服を着ていなかったし、この場合白服を着ているのはミネルバの艦長なのだろう。
それが原作通りにタリアかどうかは分からないが。ともあれ……
「こうまで大々的に公表しているのなら、機密も何もないか」
そう呟く。
勿論インパルスの詳細なスペック等については機密なのだろうが、誰がパイロットなのかというのは、機密でも何でもないのだろう。
ザフトの宣伝工作……というのはちょっと言い過ぎだろうが、ルナマリアのルックスを活かしてザフトに入隊する数を少しでも多く集めている。そんなところか。
俺とシェリルの方へ
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