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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第31話
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見えたかもしれないね。」

「うんっ!すっごくカッコよかったー!ハナビ……だっけ?あれもすごくキレイだったし!でも……」

「ん、どうしたんだ?」

嬉しそうな表情で言った後不安そうな表情をしたキーアを見たロイドは尋ねた。

「あ、ううん、何でもない。ロイドたちはこれからまた仕事に出かけるのー?」

「ああ、夕方には戻ると思うけど。課長の方はどうですか?」

「今日は俺はここで待機だ。何かあったら連絡するから遠慮なく出かけて来い。」

「はい、お言葉に甘えて。……ちなみに局長達は?」

「俺とアルは今日からは特に用事はないな。警護に関しては一課に任せているからな。だから、通商会議の期間中はお前達と長い時間、共に行動できる。……こういう時に優秀な部下はありがたい。」

「きょ、局長…………ダドリーさん達が聞いたら烈火のごとく、怒りますよ?」

「ンな事する暇があったら、もっと他の事をしてくださいよ……」

ヴァイスの言葉を聞いたロイドとセルゲイは呆れた表情で溜息を吐き

「ハア…………それじゃあ端末をチェックしてから出かけましょうか。」

エリィは溜息を吐いた後気を取り直して提案した。その後昼食を済ませたロイド達は端末に来ている支援要請のチェックをし終えた。



「色々来ているけど……どれも気になるな。この演奏家の捜索っていうのはちょっとよくわからないけど。」

支援要請のチェックを終えたロイドは真剣な表情で呟いた後溜息を吐いた。

「いや〜、でもまさか遊撃士のお姉さんたちの要請とはねぇ。訓練ってのは色気がねぇけど時間があったら寄りたいよな。」

「ふふ、いい機会かもしれませんね。こちらの猫の捜索というのはあのご家族からみたいですけど……」

「ああ、東通りに引っ越したボンドさんのところだな。あの猫とも縁があるし……出来れば力になってあげたいな。」

「そうね、私も賛成。私達を頼ってくれたみたいだし、忘れずに訪ねてみましょう。」

「ああ、そうだな。…………ただ、もしよければだけどエリゼの支援要請も受けてほしい。」

エリィの話に頷いたリィンは真剣な表情で呟き

「『お嬢様の捜索』って内容だったが……リィンの妹のあの可憐なお嬢さんが仕えているのはリフィア皇女だろ?つーことは…………」

ランディは言った後黙って考え込み、ロイド達も黙って考え込んだ。そして

「ど、どう考えてもこれは………」

「”大陸最強”と名高いメンフィル帝国のお転婆姫の捜索って訳だね。」

ノエルは大量の冷や汗をかき、ワジは口元に笑みを浮かべて言い

「絶対に引き受けましょう!皇位継承者でもあるリフィア殿下に何かあったら一大事どころの話じゃ済まないわ……!」

「ああ………
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