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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第30話
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でいた。

「ふふっ……みんな、すごく盛り上がっているね。あんなにおっきなビルを見たら、誰だってそうなるよ。……ね、キーアちゃん?」

眼鏡をかけたシズクは微笑みながらオルキスタワーを見つめながらキーアに話しかけ

「……………………」

話しかけられたキーアは何も答えず呆けた表情で黙り込んでいた。

「キーアちゃん……?どうしたの?」

答えが返って来ないキーアの様子に不思議そうな表情をしたシズクはキーアがいる方向に振り向いてキーアを見つめて尋ね

「あっ――――ゴメンね、シズク。えっとね、すっごく大きいよね!?色も青と白でキレーでスラッとしててカッコよくて!」

尋ねられたキーアはシズクに振り向いて嬉しそう表情で言い

「ふふっ、そうだね。」

キーアの言葉にシズクは微笑みながら頷いたが

「……でも……」

「?どうしたの?」

考え込んでいるキーアを見て不思議そうな表情で尋ね

「あ……ううんっ、なんでもないっ。」

尋ねられたキーアは答えを誤魔化した後オルキスタワーを見つめ

(なんでだろ……はじめて見るはずなのに……キーア、あのビル……どこかで見た事がある気がする。)

不安そうな表情でオルキスタワーを見つめ続けていた…………
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