第30話
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ていた。
(はっはっは、何とも豪気じゃないか!キミの報告を受けていたがまさかここまでとはなぁ!)
一方ロックスミス大統領は豪快に笑いながら隣にいるキリカ補佐官に話しかけ
(ええ、私も実物がここまでとは思いませんでした。さすがはIBCの資本力と言ったところでしょうか。)
話しかけられたキリカ補佐官は頷いた後口元に笑みを浮かべた。
(フフ、実際大したものだ。この因縁の地にこれほどの大伽藍を築くとはな。)
そしてオズボーン宰相は感心した後口元に笑みを浮かべ
(んー、とりあえず一度、屋上に登ってみたいねぇ。市長さんに頼んでみたら登らせてくれっかなァ?)
レクター書記官は興味深そうな表情でオルキスタワーを見上げていた。
「―――それでは改めまして。首脳の方々、およびこの場にいる全ての関係者の立会の下―――『西ゼムリア通商会議』の開催を宣言させていただきます!」
そしてディーターは振り向いて各国の首脳達に宣言した。
「……大したものですね。」
その様子を建物の屋上で見守っていたラウは感心し
「フフ、素晴らしい。この光景を見ただけでもクロスベルに来た甲斐があったというものです。」
ツァオは笑顔で言った後不敵な笑みを浮かべた。
「……殊勝なことを。―――まあいい、私は行くぞ。どうも奇妙なネズミどもが入り込んでいるようだからな。」
一方銀は鼻を鳴らした後ツァオ達に背を向けて言い
「ええ、そちらはお任せします。それと、明日のイベントには是非とも協力をお願いしますよ?貴方が来てくださるだけで相当な箔が付きますからね。」
背を向けた銀にツァオは言い
「フン、まあいいだろう。」
銀は答えた後空間の中へと入って行って消えた。
「ふう……相変わらず神出鬼没ですね。あの気まぐれさえなければこちらも助かるのですが……」
銀が去った後ラウは溜息を吐いたが
「フフ、どうやら気まぐれというわけではなさそうです。”彼”がこちらに協力してくれるタイミングにはルールがある……それを見極めておけば滅多に断られたりしませんから。」
「そ、そうなのですか?しかし、そのルールとは一体……?」
ツァオの説明を聞いて驚きの表情で尋ね
「フフ、まだヒミツです。」
尋ねられたツァオは笑顔で答えを誤魔化し、そして眼鏡をかけ直し
「―――ここまでは段取り通り。明日のイベントの成功のため、もうひと頑張りしておきましょう。」
不敵な笑みを浮かべて言い
「は!」
ツァオの言葉にラウは頷いた。
「うっわーっ!あのビル、とんでもないね〜!ねえねえ、シャーリィたちでブッ壊せたりしないかな!?」
一方オルキスタワーを見つめてい
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