第30話
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ってある場所に向かった。
〜???〜
その後ある場所に到着し、リムジンから降りてきた各国の首脳達はクロスベル自治州共同代表、ヘンリー・マクダエル議長とディーター・クロイス市長と挨拶をしていた。
(……す、凄いな…………)
その様子を離れた場所で見守っていたロイドは驚きの表情で呟き
(ええ……さすが一国をまとめあげる人達ばかりね。)
エリィはロイドの言葉に頷いた。
(しかし”鉄血宰相”か……かなりガタイがいいじゃねぇか。)
(フフ、共和国の大統領の方は飄々としたタヌキって感じだね。)
ランディは目を細めてオズボーン宰相を見つめ、ワジは静かな笑みを浮かべてロックスミス大統領を見つめていた。
(リベールのクローディア王太女も素敵ですね……それにあのユリア准佐をこんな所で見られるなんて……!)
ノエルは嬉しそう表情でクローディア王太女達を見つめ
(エリゼ……どうやらしっかりとリフィア殿下の侍女を勤められているようだな……)
リィンは口元に笑みを浮かべてリフィア皇女の傍にいる黒髪のメイドを見つめ
(あの人達もヴァイスやリセルが”影の国”で出会った戦友達ですか…………)
(フフ、貴方にとっては懐かしい人達ばかりじゃないの?ヴァイスハイト。)
アルはクローディア王太女やリフィア皇女、オリヴァルト皇子達を順番に視線を向け、エルファティシアは視線を向けた後ヴァイスに微笑み
(ああ…………フッ。皆、元気そうだな…………)
エルファティシアの言葉にヴァイスは頷いた後静かな笑みを浮かべていた。
「―――各国首脳の皆様。ようこそ、遠路はるばるクロスベルへいらっしゃいました。クロスベル市の市長、ディーター・クロイスであります。」
そしてディーターは記者達のカメラのフラッシュの中話し始めた。
「この度は『西ゼムリア通商会議』に参加して頂き、誠に有難うございます。通例ならば、この場で歓迎の意と共に開会宣言をさせて頂くところですが……その前に、この記念すべき日にことよせて皆様のお時間を頂きたいと思います。」
各国の首脳達に話したディーターは背を向け、シャッターに覆われた巨大な建物を見つめ、各国の首脳や周りの人物達も建物を見つめた。
「―――ご紹介申し上げます。クロスベル市の新市庁舎として。貿易・金融都市クロスベルを象徴する新たなランドマークとして。何よりも、大陸全土の平和と発展に貢献する国際交流センターとして。皆様にお披露目させていただく、大陸史上初の超高層ビルディング―――”オルキスタワー”であります!」
そしてディーターが笑顔で叫ぶとシャッターが開かれ、超高層ビル――――オルキスタワーが現れ、さらに花火がオルキスタ
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