外伝〜それぞれの動き〜
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イ。」
「……これを。R&Aリサーチからの報告を届けてくれました。」
「リシャール殿からの……!拝見させていただきます。」
女性士官は娘から紙を受け取って内容を読んだ。
「………急進的な民族主義者……それに共和国政府の動きですか。どうやら想定外の事態が各方面で進行しているようですね。」
「ええ、皇子やリフィア殿下達とお会いしたらそのあたりもご相談しないと。それと―――ちょっとしたツテを頼らせてもらうかもしれません。」
「ツテ……ですか?」
「ええ、本当に頼っていいのか見極める必要がありますけど。もしかしたら私達の助けになってくれるかもしれません。そちらにはヴァイスさんやティオちゃんもいますし……」
「ああ、エステル君達が言っていたという……なるほど、ギルド方面とは別に当たってみる価値はありそうですね。」
「ええ……―――お祖母様が主導された”不戦条約”が結ばれて2年。戦争は回避できましたが大陸全土で、目に見えぬ圧力が高まりつつあるようです。何とか不戦条約に代わる新たな枠組みを模索しないと―――」
女性士官の言葉に頷いた娘は空を見上げて考え込んでいた。
〜ラギール商会〜
「夜分遅くにわざわざ面会して頂き、ありがとうございます、チキさん。」
支援課のビルを出たルファディエルはラギール商会を尋ね、チキと対面していた。
「いえ…………まだ営業時間ですし…………それにルファディエル様とは契約の件もありますので…………それで今日は一体……何の御用でしょうか……?」
「はい。実はそちらにとっても有益になるかもしれない話がありますので、その事についてご相談させてもらおうと思いまして。」
「私達にとって有益、ですか……?一体……何なのでしょうか……?」
ルファディエルの話を聞いたチキは不思議そうな表情で尋ね
「……上手く行けば銀を貴女達の手駒にでき、さらに”クリムゾン商会”や”黒月”を纏めてクロスベルから一掃できるかもしれない事です。」
「えっ!?”黒月”や”クリムゾン商会”を一掃するどころか、銀を…………!?一体どうやって……」
ルファディエルの話を聞いて驚いた後尋ねた。
「はい、ただその為には私が出す複数の”依頼”を貴女……いえ、”メンフィル帝国”が受けて頂き、さらに私が欲しいある情報についても教えて頂きたいのですが。」
「……わかりました…………詳しい話をお願いします……」
そしてルファディエルの説明を聞いた後頷き、ルファディエルと話し合いを始めた。その後チキとの話し合いを終えたルファディエルはラギール商会の店舗を出た。
(……上手く話が纏まってよかったわ。これで2大国の反論や脅しも封じ込められるわね。さて……後
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