暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜それぞれの動き〜
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を起こしてくれたものだね♪………おっと。この場合はエステル君が起こしたと言うべきかな?」

「……おい。”彼女”の最高機密をみだりに口にするのは止めておけ。」

嬉しそう表情で言った青年の言葉を聞いた軍人は真剣な表情で青年を見つめて言った。

「おっと、そうだったね。フフ、しかしヴァイスがいるなら、彼と共に最先端のアーバンリゾートで満喫しながらリゾートで解法的になっているレディ達と仲良くするのもいいね。あ、キミと准佐殿の逢引を邪魔するつもりはないから安心してくれたまえ♪何だったら噂のテーマパークでデートしてきたらどうだい?」

「―――余計なお世話だ、阿呆。しかし、いつも以上に下らん戯言が多いようだが。……まさか良からぬ事を考えてるんじゃないだろうな?」

「ギクッ……ハハハ、ヤダナア。ソンナワケナイジャナイカ。」

軍人に睨まれた青年は片言で答えた。

(……明日は首に縄でも付けておくか。)

一方青年の反応を見た軍人は考え込んでいた。

「―――まあ多分、これが最後の外遊になるだろう。宰相殿の狙いを探りつつ、大陸全土の動向も見極める……相変わらず苦労をかけるけどよろしく頼むよ―――親友。」

「フッ、無論だ。」

そして真面目な表情で言った青年の言葉に軍人は静かな笑みを浮かべて答えた。



〜リベール王国上空・高速巡洋艦”アルセイユ”〜



「……いい風……この雲の流れ具合だと……向こうの方も晴れなのかしら?」

白を基調とした美しい巡洋艦の甲板で高貴な衣装を着た可憐な娘は外を見つめて独り言を呟いた。すると

「ピューイ!ピュイ、ピュイ、ピューイ!」

一羽の白ハヤブサが飛んできて娘の肩に止まって鳴いた。

「ふふ、いつもご苦労様。」

白ハヤブサに微笑んだ娘は白ハヤブサの足に括り付けてある紙を取って内容を読み

「…………………………やっぱり共和国方面でも火種がくすぶっているみたい。そして”黒月”の存在と大陸有数にして”異変”の時にも現れた猟兵団の介入……やはり”鉄血宰相”の配下として働いているのは……」

真剣な表情で黙り込んだ後独り言を呟き、再び考え込んだ。

「ピュイ?」

「ふふ、何でもないわ。明日は北東に向かうからこのまま船に乗っていてね?いくらあなたでも外国まで付いていくのは大変でしょうから。」

「ピューイ!」

娘の言葉に答えた白ハヤブサが甲板の手すりに止まったその時

「―――殿下。こちらにいらっしゃいましたか。」

女性士官が娘に近づいてきた。

「ふふっ……風に当たりたくなって。どうやら明日からの会議に少し緊張しているみたいです。」

「ふふ、ご冗談を。ああ、ジーク。戻ってきていたのか。」

「ピュイピュ
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