第29話
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「え、ええ……」
「そして”鉄血宰相”…………かの宰相の革新的な政治によって宰相を敵対勢力は多い。そしてロイド。お前はそんな者達から身を守る為に”赤い星座”を雇ったと言ったが……俺の予想ではもっと違う事の為に奴等を使うつもりだと思っている。」
「違う事…………」
「それがクロスベルを支配する為の目的ですか?」
ヴァイスの話を聞いたロイドは考え込み、エリィは尋ね
「ああ。……―――ルファディエル。お前ならここまで言えばわかるだろう?」
尋ねられたヴァイスは頷いた後口元に笑みを浮かべてロイドを見つめて言った。するとその時ルファディエルがロイドの傍に現れ
「ええ。…………そこまで予想しているとはさすがはクロスベルをいつか支配すると豪語しているだけはあるわね?」
現れたルファディエルは頷いた後口元に笑みを浮かべてヴァイスを見つめ
「フッ。”この程度”王として……そして隙あらば他国に攻め入る元帥の立場であった者として考えれば割とすぐに思いつくぞ?」
見つめられたヴァイスは静かな笑みを浮かべて答えた。
「……ルファディエル姐さん、局長。もったいぶらないで俺達にも教えて貰ってもいいッスか?」
その時、ランディは目を細めてヴァイスやルファディエルに視線を向けて尋ねた。
「いいだろう。まず肝心の”赤い星座”の役割だが…………」
「”鉄血宰相”の命を狙う敵対勢力。通商会議の際に暗殺を仕掛けて来る彼らの”殲滅”が恐らく”赤い星座”の役割ね。」
「”殲滅”…………」
「………………」
ルファディエルの話を聞いたロイドは考え込み、ランディは黙り込み
「そしてその”殲滅”を口実とし、クロスベルの防衛力があまりにも低すぎる事を指摘し………クロスベルの警備隊や警察の解散を指示、そして自国―――エレボニア帝国軍の駐留させる事だ。」
「なっ!?」
「それは……!」
「自国の軍を駐留…………実質的な支配かよ。」
「……………………」
そして不敵な笑みを浮かべて説明するヴァイスの話を聞いたロイドは驚き、エリィとランディは厳しい表情をし、セルゲイは目を細めて黙り込み
「なるほどね……それなら1億ミラという大金も納得できるかもしれないね……」
「ああ……喉元から欲しかったこのクロスベル自治州を支配できるんだ。エレボニアからしたらクロスベルと1億ミラ、どちらを優先するか考えたら答えは明白だ。」
「しょ、正直信じられないやり方です…………もし”赤い星座”が”鉄血宰相”の敵対勢力を”殲滅”―――殺害したら、さすがに他国の非難が集まると思いますし……」
ワジは静かな表情で頷き、リィンも頷いたが、ノエルは信じられない表情をした後呟いた。するとその時
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