第28話
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ディは唇を噛みしめ、ロイドは驚き、ワジは尋ね、エルンストは興味深そうな表情をした。するとその時
「―――ざけんな!何を口走ってやがる!まさか酒に酔ったとか抜かすんじゃねえだろうな!?」
ランディが怒りの表情で怒鳴った!
「フフ、簡単な話だ。”赤い星座”を率いるのは”闘神”でなくてはならん。そして、それを継ぐのは兄貴の息子である貴様の義務だ。」
「な、何で俺が…………”闘神”が必要ってんならアンタが継ぎゃあいいだろう!?何ならシャーリィでもいい!女じゃいけない理由はねえはずだ!」
「俺はあくまで”戦鬼”……戦場を蹂躙するだけの存在。兄貴みたいにはなれんし、また、なりたいとも思わん。それは娘も同じ……いや、ある意味俺以上だろう。」
「うんうん、シャーリィも”闘神”なんて柄じゃないなぁ。」
「ぐっ…………」
シグムントとシャーリィの話を聞いたランディは唇を噛みしめた。
「―――ランドルフ。貴様にはわかっているはずだ。兄貴が何故、”赤い星座”をも滅ぼしかねんメンフィル帝国軍に挑んだのかを。」
「………あ………」
「かつて兄貴は貴様に”試練”を与えた。そして貴様はそれを乗り越え、見事”闘神”を継ぐ器を示した。―――お前も気付いているはずだ。もう”他のもの”にはなれんことを。」
「……ッ……!」
「”闘神”を継ぐ試練……」
(クク、どんな試練だったのか気になるねぇ。)
不敵な笑みを浮かべたシグムントに視線を向けられたランディは唇を噛みしめ、ロイドは驚き、エルンストは不敵な笑みを浮かべていた。
「えへへ、今はヘタレてるけど昔のランディ兄は凄かったよね。なにせ”西風”の大部隊を撃破するために、あの村を―――」
そして興味深そうな表情をしたシャーリィが話しかけたその時
「―――黙れ。頼むから……それ以上喋るな。」
ランディは膨大な殺気を纏って叫んだ後呟き、そして身体を震わせ
「……ランディ……」
「………………………」
(あっははははっ!一瞬だが本性がでたねぇ!さすがは”闘神”なんてとんでもない異名を受け継ぐ器を持っているだけはあるねぇ!)
ランディの様子を見たロイドは驚き、ワジは黙り込み、エルンストは凶悪な笑みを浮かべていた。
「ダサ……ちょっとショックだなぁ。これでも昔はランディ兄に憧れてたこともあったのにさー。」
一方シャーリィはつまらなさそうな表情をした後溜息を吐いた。
「……クク。そのくらいにしておけ。今夜は帰るぞ、シャーリィ。」
「ん、わかった。」
そしてシャーリィはシグムントと共に立ち上がり、シグムントはランディに近づき
「その姿、兄貴が見たらどう思うかよく考えてみ
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