第28話
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にいる理由は幾つかあるが……もちろん最大の理由は”契約”を結んだからだ。」
「それは……エレボニア政府との契約ですか?」
「フフ、ノーコメントだ。ウチの業界にとっちゃあ守秘義務に接触するんでな。」
「……なるほど。」
自分の質問に答えなかったシグムントの話を聞いたロイドは頷き
「それじゃ、エレボニアのレクター大尉との関係は?ルバーチェ跡地の買収でお世話になったそうじゃない?」
ワジが続けて質問をした。
「クク、あの戯言使いか。”鉄血”の懐刀だけあってなかなか面白い小僧だ。案外、ツァオあたりとも良い勝負をするかもしれんな。」
「え!?」
「叔父貴……あの眼鏡野郎も知ってんのか?」
シグムントの話を聞いたロイドは驚き、ランディは目を細めて尋ねた。
「去年、”連中”の縄張りをかき回した時にやり合った。正直、ぬるい仕事だったがヤツの手勢いは食い下がられてな。フフ、まさかこの街でも顔を合わせるとは思わなかったが。」
「モグモグ……ウワサの”銀”ってのには結局会えなかったんだよねー。別の仕事をしてたらしくてニアミスだったみたいでさー。確かちょっと前までクロスベルにいたんでしょ?」
「ああ、ルバーチェが消えてから音沙汰はねぇらしいが……―――って、誤魔化すな。あのレクターってヤツとの関係を聞いてんだろうが。」
「クク、つまりはノーコメントというわけだ。それ以上は察しろ。」
「チッ……」
「いいさ、ランディ。ちなみに差し支えなければでいいんですが……今回の”契約”というのはどのくらいの額なんですか?」
「ほう……」
「あはは、お兄さん、。目の付け所がイイね〜。」
ロイドの質問を聞いたシグムントとシャーリィは感心し
「なるほど、そんな反応が出てくるくらいの額なんだ。1億ミラくらい出てるのかな?」
2人の反応を見たワジは頷いた後口元に笑みを浮かべて尋ね
「ノーコメントだ―――とはぐらかしてもいいが。ま、今回の契約に関してはそのくらいの額と言っておこう。」
尋ねられたシグムントは不敵な笑みを浮かべて答えた。
「い、一億ミラ相当の契約……」
「フフ、豪気だねぇ。」
「……ロクでもねぇことをやろうとしてるみてぇだな。」
シグムントの答えを聞いたロイドは驚き、ワジは口元に笑みを浮かべ、ランディは溜息を吐いた。
「フフ、サービスはここまでだ。それじゃあ……そろそろ本題に入るとしよう。――――ランドルフ。前も言ったが休暇は終わりだ。貴様には近い内に次の”闘神”を継いでもらう。」
「ッ……!」
「な……」
「”闘神”……親父さんの異名だっけ?」
(へえ……?)
シグムントの言葉を聞いたラン
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