外伝〜新教授の依頼〜後篇
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜ウルスラ病院〜
「……あら、ロイドたち。セイランド教授のお仕事は終わったのかしら?」
寮の自室にいてある写真を見つめていたセシルは自分の部屋に入って来たロイド達に気付いて振り返って尋ねた。
「ああ、ついさっきね。」
「セシルさんは休憩中ッスか?」
「ふふ、今日は宿直があるから色々と準備に戻っていた所なの。眠気覚ましのためにもお気に入りの紅茶を持っていっておこうと思って。」
「相変わらず忙しそうですね……」
「本当、体には気を付けてくれよな。」
「ふふ、大丈夫よ。こう見えても私はタフなんだから。……そういうところはガイさんに影響された部分もあるかしら。」
真剣な表情で心配するロイドに微笑んだセシルは静かな笑みを浮かべた。
「そういえば、さっき写真を見ていたみたいでしたけど……」
「もしかして、その写真の人がそうなのかい?」
「ふふ、見てみる?」
ノエルとワジに尋ねられたセシルは写真をロイド達に見せた。
「この写真は3年前のものになるかな。右側に写っているのが俺の兄貴、ガイ・バニングスだ。」
「へえ、この人が……ふふ、ロイドさんのお兄さんだけあってとってもまっすぐそうな方ですね。」
「それに兄弟だけあって、雰囲気とかも似ているな……」
(懐かしい写真ね……)
(ほう〜?これが昔のロイドか……)
「セシルさんとルファディエル姐さんも相当にお美しいッス!!くっ、俺もセシルさんの幼馴染になりたかったなあ……」
ロイドの説明を聞いたノエルとリィンは興味深そうな表情でガイが写っている部分を見つめ、ルファディエルは静かな笑みを浮かべ、ギレゼルは興味深そうな表情をし、ランディは嬉しそう表情で言った後溜息を吐いた。
「ふう、ランディったら。でも、こうしてみると………本当にセシルさんとお似合いの方だったんだなって思います。」
「ふふ、ありがとう。そう言ってくれるとうれしいわ。」
溜息吐いた後微笑みながら言ったエリィの言葉にセシルは笑顔で言った、
「フフ、それに幼いロイドもなかなかカワイイ顔してるじゃない。この写真を見ただけでも、純粋な婦女子を惑わす君の魔性、その片鱗が見て取れる気がするよ。」
一方ワジは静かな笑みを浮かべて呟き
「はあっ……!?」
(た、確かに……)
(当時から今のノリだったとしたら、かなりの危険人物に違いないわね……)
(まあそういう事に関してヴァイスハイトと似た男だからね……リセルの話だとロイドくらいの年齢で既に娼館に通ったり何人もの女性とデートした事があるっていう話だしね……)
ワジの言葉を聞いたロイドは驚いて声を上げ、ノエルは納得した様子で頷き、エリィはジト目で
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ