外伝〜新教授の依頼〜後篇
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ロイドを見つめ、エルファティシアは小悪魔な笑みを浮かべてロイドを見つめた。
「……なんだかまた妙なレッテルを貼られてる気がするんだけど。」
「ふふっ……」
そして疲れた表情で言ったロイドの言葉を聞いたセシルは微笑んだ後話を再び始めた。
「……思えばこの写真を撮った時から色々なものが変わってしまったわね。ガイさんが亡くなった日からリウイさんに出会う前までは私だけは変われなかったし…………リウイさんと結ばれた今でも、まだガイさんの事には心残りがあるのよね……」
「セシル姉……少し時間はかかるかもしれないけど……待っていてくれ。兄貴の事件の真相は、いつか必ず俺が掴んでみせるからさ。」
複雑そうな表情で語ったセシルの話を聞いたロイドは驚いた後静かな笑みを浮かべて言い
「ええ、私達もその手伝いをさせてもらうつもりです。」
ロイドの言葉にエリィが続けた。
「……ふふ、ありがとうみんな。だけど、無理はしないでね。あなたたちが何事もなく暮らせるのが私の何よりの願いなんだから。もし病院に運び込まれたりしたら、セイランド教授にお願いしてニガ〜いお薬を処方してもらうからね?」
「あの女医センセイの作る薬だったらものすごく効き目はありそうッスけど……」
「フフ、本気を出したらニガさすらも自在にコントロールしてきそうだね。」
「き、気をつけさせてもらうよ。」
そして笑顔で言ったセシルの言葉を聞いたランディは疲れた表情で答え、ワジは静かな笑みを浮かべ、ロイドは苦笑しながら頷いた。その後ロイド達は病院から去る為に車を置いている駐車場の近くまで行くとロイドのエニグマが鳴りはじめた。
「おっと……」
「他の部署からの連絡かしら?」
エニグマを見つめているロイドを見たエリィが呟いたその時、ロイドは通信を始めた。
「はい、特務支援課、ロイド・バニングスです。」
「ウフフッ……アタシよ、アタシ。誰だかわかるかしら?」
「ミシェルさん………えっと、どうしたんですか?」
「ウフフ、一発でわかるなんてなかなか冴えてるじゃない。それとも愛のなせる業かしら?」
「いえ、ミシェルさん以外に該当者が思いつかなかっただけで。ひょっとして、そちらに伺ってるキーアの事ですか?」
「あ、それなんだけど。あの子、シズクちゃんを連れて港湾区に遊びに行っちゃったわ。ツァイトだったかしら?あの警察犬が一緒だったから大丈夫だとは思うんだけど。」
「ああ、ツァイトが一緒なら何の心配もいらないと思います。」
「あら、やっぱり?話は聞いていたけど、カレ、すっごく貫禄があるわね。さすが伝説の”神狼”と言われてるだけはあるじゃない?」
「ハハ……さすがに伝説の狼とは別物だとは思います
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